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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。
作業療法士の平山聡美さん(仮名・30歳)は、訪問看護ステーションの正社員として、多い日は1日に7件も訪問先の家を回る。昼食を取る時間もままならず、移動中の河川敷で済ませることもある。それでも、「利用者さんからありがとうと笑顔で言われるのがうれしくて」やりがいを感じるという。
「私たちの仕事は、一言で言えば“その人に合ったリハビリを提供すること”です。利用者さんのお宅に訪問したら、まずは検温などの状態確認をします。そのうえで、最近の調子などを聞き取り、その人の目標に向けてリハビリを提供します。1回の訪問時間はおおむね40分〜1時間でしょうか。利用者さんの家族とのコミュニケーションも大切な仕事です」
作業療法士は学校を卒業しさえすれば、なれる仕事ではない。卒業見込みがなければ、国家試験を受けることすらできない。
「学ぶこともとても多く、神経学や内科学等の医学的知識はもちろん、作業療法の分野としては、小児の発達から老年期、もちろん身体障害領域もあります。私にとっては解剖学が一番難しいですね」
平山さんが作業療法士を目指したきっかけは、高校2年生のときだ。
「父親に奨められて、作業療法士をクローズアップしたテレビ番組を見たことです。それまでは名前も聞いたことがありませんでした。そもそもこの仕事に就いている人は、家族や親戚に医療関係者がいるとか、利用者さんとして作業療法士の治療を受けた経験がある人が多いですから」
医療系の大学に進み、卒業後は総合病院に入った。作業療法士としての一歩を踏み出したものの、現実は甘くなかった。
「リハビリ施設に配属されたのですが、1カ月もたたないうちに上司にコテンパンにやられました。今まで学校で何をやってきたんだとか、それはもうぼろくそに言われて患者さんの前で泣いたこともありました。この病院には約5年勤務したのですが、その間、異動も多くて大変でした。リハビリ専門の部署に配属される時もあれば、一般病院でのリハビリや術前術後のリハビリ部門に配属される時もありました。通常はひとつの場所に何年かいることが多いのですが、最低4回は異動しています。本当に大変な5年間でしたけど、多くを学ばさせていただきました」
その後、平山さんは事情があって2年ほど海外で生活していたのだが、帰国後に作業療法士の職を探しながら気づいたことがあるという。
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