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やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。
■会社概要
ホームページ/ http://www.olfa.co.jp/
世界110カ国以上で使用されているカッターナイフの世界ブランド「オルファ」は、大阪発の日本企業だ。現在も大阪に本社を置き、年商71億円強もの製品を社員100名足らずで世界に送り出しているというから驚きだ。どんな社員らが、どんな働き方をしているのだろうか。
同社の製品と組織の特徴、職場環境について総務グループ・マネージャーの岡田道生さんと、広報担当の佐野雅俊さんに聞いた。
―岡田さんにおたずねします。社員数に対して年商が大きい超優良企業です。その秘密はどこにあるのでしょうか?
創業当時は「社員は多くても50人までにしたい」という強い思いがありました。経営者が社員ひとりひとりに目を配るとなると、50人が精一杯であろうという考えからです。現在では販売規模や生産規模も大きくなりオルファとグループ会社合わせて95人です。100人を超えないようにと心がけています。
オフィスはオープンフロアで、部署を超えて社内で何が起こっているのか、分かり易くなります。1人への説明で全員が学ぶことができます。どんな課題があるのかを、部門を越えて共有できます。これも創業時からのこだわりです。
経営管理本部総務グループ マネージャー 岡田道生さん
また、当社はタイムカードがなく、9時から午後5時半で業務を終えるようにしています。創業時から基本、残業はしない方針です。例えば、船便は毎日出ているわけではないので、指定の納期までに港に商品を届けるためには段取りを考えなくてはなりません。先々を考え、段取りしていく工夫をし、必要であれば上司や同僚にもどんどん相談し、業務時間内で完了するようしていきます。残業なしでも、年商は緩やかな右肩上がりで上昇しています。
また当社では、接待交際費に上限を設けていません。必要なものは金額の多寡に関わらず認め、不要なものは1円であっても認めないからです。上限枠を設けると限度枠ぎりぎりまで使ってしまうでしょ?
オルファという製品は固定観念にとらわれない新しい発想で生まれたものですが、それを考えた創業者は、経営や人材育成、仕事環境についても世間の慣例にとらわれずシンプルに考え行なってきました。
例えば、タイムカードを作ると、管理する人が必要になります。9時から午後5時半で業務を終え、残業をしなければ管理も計算もしなくて済みます。創業時から、仕事のために仕事を作ることを排除し、社員は、製品開発や製品づくり、製品をお届けすることに力を注いできました。
―社内にはどんな部署がありますか? 年齢構成、採用方針についても教えてください。
私が統括している総務グループは総務と人事・経理を担い、製品開発グループが新製品開発を手がけ、企画グループが宣伝ツールのデザインとパッケージの制作を担当しています。営業本部には広報担当、本社と東京支店の2拠点から国内を担当する営業グループ、海外を担当する海外営業グループがあります。製造はグループ内の岡田工業株式会社が担い、国内の協力企業とともにメイド・イン・ジャパンにこだわったモノづくりをしています。
社員は20代が2割、30代が3割、40代以上が5割といった年齢構成で、採用は中途がほとんどです。それまでの社会経験を活かしたいという経験者を求めます。これも創業時からの合理的な考えが反映されています。
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