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やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。
■会社概要
ホームページ/ www.willway.ne.jp
少子化で縮小する市場は多い。学習塾などの教育産業はその筆頭といえる。そんな厳しい業界にあって、売上高・生徒数ともにこの10年来、右肩上がりの成長を続けている企業がある。学習塾や英会話スクールなどを運営する株式会社ウィルウェイで、生徒数においてはここ数年毎年10%以上増加という目覚ましい成長を重ねている。
淘汰される塾が少なくない中、なぜ同社は発展し続けているのだろうか。常務取締役で、人事部部長の米山貴行さんに話を聞いた。
―縮小する市場で成長を続ける秘訣は、どこにあるのでしょうか?
授業品質へのこだわりです。営業力か商品力か、どちらを強化すべきか、という議論がありますが、当社の場合、商品力を高めることに圧倒的に注力しています。教育業界において一番大切なのは内部顧客。今、通ってくださる生徒とその保護者です。そのみなさんが、「馬渕に通って本当に良かった」と感じていただくことを最重要視しています。
顧客満足という言葉がありますが、当社では満足を超えた顧客感動の創造を目標においています。
―塾の指導というと、講師による属人的なスキルを想像します。塾にとって商品力を高めるとは、どういうことでしょうか。
高品質の授業をどこでも受けられるようにすることです。そのためには講師の質を高めることに尽きます。そこで、教務研修はもちろんのこと、ビジネスパーソン研修をはじめ、職位に応じた研修を約40種類以上、年間を通じ、実施しています。
研修とマニュアルは、人材育成の両輪で、どちらも必要なものです。しかし、マニュアルに頼りすぎると、誰でもできることから人材の質が低くなる傾向があります。当社が研修を重視する理由はそこにあります。マニュアルを比較的緩くし、技術を伝えることにとどめています。模擬授業をはじめとしたさまざまな研修の機会、すなわちライブの中でしか身につかないものこそが、講師の人間性や個性と呼ばれるものであり、それが教務力と合わさって顧客感動につながるからです。
私は新卒入社の役員で、この会社で育ってきました。馬渕教育グループとして事業を多角化する以前から、人を育てることが芯にある会社です。
常務取締役・人事部部長 米山貴行さん(ワンフロア、社長、役員も含めフリーアドレスの本部オフィスにて)
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