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シゴトの風景

第70回「ある中学教師の悩み」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。

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 中学教師の南沢佳代子さん(仮名・30歳)は、憧れの職についたものの、精神的に休まることがないという。体育教師として小規模校に赴任して6年目、体育主任と問題行動を起こす児童のいるクラスを受け持っているからだ。

 

「教師は生徒に授業を教えているだけではなく、学校運営の役割があります。赴任して2年目から3年間は“学校安全主任”でした。生徒の登下校の安全確保や災害時の対応、PTAとの連携が主な仕事です。そして6年目の今は体育主任で、体育祭やマラソン大会などの年間スケジュールの運営をしています。私は体育教師なので遅かれ早かれ回ってくるだろうと思っていましたが、想像以上の激務で遅くまで残業せざるを得なくなりました」

 

 

 

 

 体育主任は年間行事の運営業務はもとより、授業のための毎朝のライン引きや道具の管理などの雑務もある。そのうえ、南沢さんはバスケットボール部の顧問でもあった。

 

「体育主任になって最初の1年間はどうにか乗り切りました。前任者の管理がずさんだったせいもあり、残業は150時間の月もありました。2年目の今はいろんなことが分かってきたので、もう少し楽になると思います。部活の顧問に関しては、土日が潰れることは織り込み済みでしたし、部員たちは先生の言うことを聞くので、ある意味やりやすい部分もあります。でも、クラスの生徒はそうはいきません。今の子供たちは、教師が体罰を行えないことを知っているから、そこを逆手にとって挑発してきたり、規律ある行動をわざと取らなかったりすることが多く、扱いに困っています」

 

 南沢さんは体育大学を卒業後、スポーツ用品店でのアルバイトを経て、教員採用試験に合格した。高校時代から将来は体育教師になりたいと思い、夢をかなえたことになるが、現実との落差は大きかった。
 今、一番頭を痛めているのが、クラスにいるある生徒のことだ。

 

「授業妨害がすごいんです。授業中やホームルームの最中に騒ぎ出したりします。しばらく放っておくと、私に向かって《無視すんなよ。デブ》とか《彼氏できねえブス》と口汚くののしってきます。子供の言うことだから、と割り切って受け流していますが、毎日のように罵声を浴びせられると、精神的にストレスがたまってきます。中学生ですから下品な言葉も知っており、傷つくこともあります。問題なのは、そうした言動を繰り返す生徒が家ではおとなしく、親が実態を知らないケースです」

 

 

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