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「ディーセントワークと企業経営に関する調査研究事業報告書」
■考察概要
「ディーセントワークが実現されている企業ほど、そこで働く従業員の仕事・働き方に対する満足度が高い」ことが明らかになった。このことは、企業におけるディーセントワーク実現に向けた取組が、従業員の働きやすさ向上に寄与している可能性があることを示唆している。
翻ってディーセントワーク達成度と企業経営指標の相関関係をみると、ディーセントワーク実現に向けた取組と業績の向上や労働生産性の向上に相関があるとの結果は得られなかった。
企業内で推進されるディーセントワーク実現に向けた取組との相関関係は、人事管理アウトプット指標との相関関係と比較して相対的に高いとは言えない点を指摘できる。たとえば、ディーセントワーク実現に向けた取組が利益に与える影響を想定した場合、人件費の増加等により利益を減じさせる方向と、生産性の向上等により利益を増大させる方向の2つの相反するベクトルがあると考えられる。
■今後の方向性について
労働力人口の減少が見込まれる我が国において企業の持続的成長を図るためには人材の確保・育成が不可欠であるなか、ディーセントワーク達成度と従業員満足度ならびに平均勤続年数に相関関係がみられたことを踏まえると、今後は企業においてディーセントワーク実現に向けた取組を積極的に推進することが有効である。
詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ
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