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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2019年5月16日)
笠原礼子さん(仮名・39歳)はWebディレクターとして3社目でようやく腰を落ち着けたが、過去の2社では苦い思い出がある。
「給料未払いや不当な人事異動など、いろんなことがありました。今だから笑って話せますが、当時は大変でした…」
1社目は社員30人ぐらいのWeb関連の制作会社で、大学卒業後に新卒で入社した。出版社を志望していたが狭き門ゆえに受からず、「少しでも近い業界」というのが理由だった。また、笠原さんが大学を卒業した2002年はWeb制作の市場が成長期を迎えていた。
「仕事はたくさんありました。営業に近いディレクター職でしたが、社長は気前がよく、ボーナスも悪くなかったです。名古屋支社もできて、会社がどんどん伸びていく実感がありました。ところが4年目のある日、給料が止まったんです」
名古屋支社の顧問が実は社長の愛人で、お金を注ぎ込んでいたのだという。顧問は会社の資金でクラブを経営した揚げ句に破産し、借金のツケが回ってきたのである。
「ロサンゼルス支社の開業も控え、みんな浮かれていましたが、今思えば海外支社なんて怪しいですよね。給与の未払い分は、法律に詳しい同僚とともに労基署に相談し、後日払ってもらいました。会社は倒産しましたが、社長は数年後に別の会社を立ち上げていました…」
2社目のWeb制作会社では、懲罰人事とも言える不本意な異動を経験した。
「仕事はネットショッピングのサイト作りと管理運営が多かったのですが、ある大手サイトの購入ボタンの表示が1週間ほど消えたままになってしまい、大きなクレームになったことがありました。1週間分の営業損失の弁償にまで、話は及びました。営業部長が苦労して取った大きな案件だっただけに、私も反省しました。部長には《俺の顔に泥を塗りやがって。管理できないディレクターはいらない》と怒鳴られましたが、当然だと思い、私も耐えました。しかし、話はそれだけで終わらなかったのです」
1週間後、笠原さんは制作チームへの異動を命じられたのである。
「新卒以来、ずっとディレクター職でした。イチから制作の勉強をして出直そうと思ったのですが、給料が初任給と同等に下がることになり、びっくりしました。そのとき、《これはパワハラでは》と思い、退職も考えましたが、スキルアップととらえて挑戦することにしました。Webデザイナーのアシスタントから出発したのですが、まわりは指導やフォローをしてくれませんでした。それどころか、いきなりコーディングといってプログラミング系の仕事を振られて、《まだやったことがなくて…》と言うと、《制作をなめるな》と言われて相手にしてもらえなくなりました」
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