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人材育成のツボ

私のチラシは受け取らず、先輩から受け取ったワケ

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2020年9月9日)

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 道端でティッシュやチラシを配っている人がいるとき、もらう気がなくても何気なく受けとったり、無意識に断ることはありませんか?

 

 私が学生時代にファストフード店でアルバイトをしていたとき、店舗へ誘導するために道端でクーポン付きのチラシを配るという業務がありました。その日、私は先輩と2カ所に分かれてチラシを配っていました。私が通りすがりの女性に渡そうとすると、断られてしまいました。しかし、同じ女性が先輩からはチラシを受け取り、なおかつ店舗に戻るとレジに並んでいました。必要がなく断られたと思っていたのに、先輩のときには受け取っていたことが、とてもショックだったことを覚えています。

 

 女性の立場に立って考えると、店舗に来店されたのでチラシは必要な情報であったと考えられます。しかしチラシをもらう判断は、もともと決めていたわけではなく、瞬時に渡す人の「感じのよさ」や「印象のよさ」を判断し、決めたはずです。では、人は他人のどこを見て、相手の印象を判断しているのでしょうか。

 

 

 

 

相手の印象に、最も影響を与えるのは「〇〇情報」

 

 新入社員研修やマナー研修を受講された方の中には、「メラビアンの法則」という言葉聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。これは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが、人が人(相手)に何の要素をもとに、影響を与えるか実験を行ったものです。結果は、下図をご覧ください。

 

 

 この実験は、メッセージの送り手が『どちらとも取れるメッセージ』を送った際の結果です。『どちらとも取れるメッセ−ジ』とは謝罪の場面を例に挙げますと、謝罪の言葉自体はしっかり丁寧に述べられているものの、表情はにやけているように見えたとします。
 あなたの印象に強く残ったのはどちらでしょうか?

 

(A)謝罪の言葉
(B)にやけた表情

 

 恐らく多くの皆さんは(B)の表情が強く印象に残ったのではありませんか? この結果から、視覚情報である「見た目」や「表情」が相手に大きな影響を与えるということがわかります。

 

 

ビジネスの場で「印象」が相手に与える影響

 

 では、実際の会社では印象がどのような影響を与えるのでしょうか。
 入社後すぐの新人の場合、服装がだらしないから頼りなさそう、表情が硬いからコミュニケーションが取りづらく関わりにくそう、など中身を知らないまま初めの印象だけで、性格まで決めつけられてしまうことがあります。マイナスイメージからスタートすると自分自身の魅力を伝えることに時間がかかってしまいます。

 

 反対に第一印象がよいと、この人にプラスαの情報を教えてあげよう、この子の頼みなら聞いてあげようと無意識に判断し、よい人間関係を築きやすくなります。人間関係が良好であれば、コミュニケーションが円滑になり、今後の仕事もやりやすくなります。

 

 

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●文/豊岡梨紗(とよおか りさ)
株式会社アイデム 西日本事業本部キャリア開発支援チーム/人材育成・研修プランナー
幼稚園教諭一種免許、小学校教諭一種免許取得。大学卒業後、自動車販売店での勤務を経て、株式会社アイデムに入社。現在はキャリア開発支援チームにて研修プランナーとして、研修の企画提案・運営を行っている。

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