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人材育成のツボ

中堅社員研修で組織の中盤に厚みを持たせ組織行動力を高める

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2023年2月16日)

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 あなたの会社では、中堅社員研修は実施していますか?
 仮に実施していたとしても、新入社員研修、管理職研修の実施頻度と比較すると、中堅社員研修の頻度は少ないのではないでしょうか。一般的に新入社員は入社時(学生から社会人へ)、管理職は昇進・昇格時に、役割が変わる時期が明確で、そのタイミングで求められる要件、スキルを習得する機会が設けられているからです。ただ、ここ最近、中堅社員研修のご依頼がにわかに増えているのです。





A社中堅社員:昇級・昇格が見込めない、管理職ポスト不足

 実際に中堅社員研修のご依頼を受けたA社を事例に、実施の背景をみていきましょう。A社は、社員80名の建設会社です。受講対象者は、若手でもなく、管理職でもない社員でした。年齢幅は広く、20代後半から50代後半迄。A社では、管理職の年齢層も高く、10年以上キャリアを積んでも、思うように昇進・昇格がかなわない社員が増えているのです。中小企業のため、管理職ポスト自体が少なく、いつ管理職になれるのか、先が見えず、キャリアビジョンも描くことができません。

 更に、A社では、技術系社員(設計、施工管理)の採用に苦戦していて、中堅になっても若手がやるような業務をやり続けなければならず、中堅社員からすると自己成長や達成感を味わうことができずにいます。こうした職場環境であれば、次第にモチベーションが下がっていくのも無理はありません。
 ただ、一方で、会社側からすると、中堅社員がボトルネックになるのではなく、若手社員には模範となるリーダーシップを発揮し、管理職には頼りになるフォロワーシップを発揮してもらえるような、現場の要としてこれまで以上に活躍して欲しいという期待がありました。

 このような状況でしたから、研修を実施したところで積極的に参加いただけないのではないかと、心配していましたが、無用でした。実際研修をしてみると、大いに盛り上がりました。職場ではやる気のなさ、成果の物足りなさがあるのかもしれませんが、経験も豊富で実行力も備わっているため、役割を再認識し、期待すべき業務を明確にすることで、管理職と若手社員の最良のパイプ役になる存在であることは間違いないです。


中堅社員の仕事とは?

 そもそも、中堅社員の仕事とは何でしょうか?
 様々な表現があると思いますが、研修では「現場リーダーとして、上司と部下と連携しチーム(自職場)の目標を達成すること」と定義しています。更に、中堅社員に求められる要件は、次の3つに集約しています。

1)業務改善、問題解決
・現状維持ではなくあるべき姿に向けて常に改善する(問題意識、論理的思考等)
・問題分析、課題設定、工程表作成(各種フレームワーク、逆算思考等)

2)上司と部下の連携役
・現場リーダーとして、周囲と連携し業務を遂行する(リーダーシップ等)
・上司の視点で考え、部下の情報を吸い上げ、自分の立場で行動する(視座等)

3)部下、後輩指導 
・ロールモデルとして、目標とされる価値ある人材になる(率先垂範等)
・自律、自立、自走の支援(ティーチング、コーチング等)

 
以上のように、中堅社員は、ただ単に粛々と業務を遂行するのではなく、上司と部下と連携しながら、職場の問題解決、人材育成も担う立場です。
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につづく


●文/波多野雅彦(はたの まさひこ)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当/キャリアコンサルタント(国家資格)
大学卒業後、大手ゼネコンにて国内外建設プロジェクトの施工管理に従事。経営学修士号取得後、経営コンサルティング会社にて経営体質改善・人材育成支援業務に携わる。現在、キャリア開発支援チームにて、教育・研修を通してお客様が目指す会社づくり、人づくりにお役に立てることを目指して日々業務に取り組んでいる。
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