「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

シゴトの風景

第14回「社長引退のXデー」

後継者がいないという理由で、廃業に追い込まれる中小企業は少なくありません。今回は、家族経営の印刷会社に勤める41歳男性の事例です。

< 1 2 >
●園田修二さん(仮名・41歳・正社員)


 園田修二さんは、家族経営の印刷会社に中途入社して5年になる。主な仕事は、印刷物のデザインだ。名刺や封筒、ハガキ、チラシなど、さまざまな印刷物を担当している。


「社長は70歳で、奥さんが経理です。後継者として30代半ばの息子が会社にいますが、社長とよくけんかをしています。他に従業員は私を含めて3人です。事務所は店舗を兼ねているので、接客をすることもあります。勤務時間は9時から18時までで、残業はほとんどありません」


 園田さんのポジションは、人がなかなか定着しなかったという。前任の女性は半年で退職し、その前も短かったと聞いている。
「引き継ぎのとき、前任者に退職理由を聞きましたが、会社の将来に不安を感じていたことが大きかったようです。あと、社長と息子の言い争いを見るのが嫌だったと言っていました」


 不満は、園田さんにもある。だが、今の会社は、園田さんが職場に求める条件をクリアしていた。
「私は3回転職していますが、自宅から30分以内で通える距離にあることが職場に求める第一条件です。これは最初の転職のときから変わっていません。新卒で就職した職場は都心にあり、電車で通勤していました。あるとき車内で気分が悪くなり、しかも事故で電車が停止。車内に閉じ込められるという経験をしました。それ以来、通勤電車に対して恐怖心を抱くようになったんです。神経性のもので、専門病院で薬をもらっていましたが、飲み続けるのは嫌でしたし、費用もかかります。辞めた理由はいろいろありましたが、通勤の問題は大きかったです」


 現在の勤務先に落ち着くまで2社を経ているが、通勤時間はどこも30分程度だったという。
「最初に転職した会社は、入社して1年後に倒産しました。次の会社は3カ月の試用期間を経て、正社員になることを打診されましたが、給与面で折り合いがつかず、辞退しました。今の会社を辞めないのは、転職で苦労したこともあります」



※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です





●取材・文/三宅航太
株式会社アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社の営業・編集、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信するビジネスやマネジメントなどに役立つ情報記事の編集業務に従事する。人事労務関連ニュースなどの記事作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
< 1 2 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

マネジャーの仕事/田中和彦

[第36回「部下からナメられないようになるためには?」]
人材育成や評価、意思決定など、マネジャーにはさまざまな役割が求められます。マネジャーに必要な視点や考え方、心の持ち方などについて考察します。

判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊

[無期転換権発生前の雇止めの有効性〜N事件(東京高裁令和4.11.1判決、労判1281号5頁)〜]
近年、労働関係の訴訟は社会的関心が高まり、企業にとって労使トラブル予防の重要性は増しています。判例をもとに、裁判の争点や予防のポイントなどを解説します。

時事トピックス

[年収の壁・支援強化パッケージ、計画届受理状況]
人事労務関連のニュースの中から、注目しておきたいものや社会の動向を捉えたものなどをピックアップしてご紹介します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook