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デキル人が辞めない15分マネジメント術/岡本文宏

第9回 やる気と定着率がグンと上がる! 15分で出来る「任せ方」のコツ

マネジメントに時間を取れないプレイングマネジャーに向けて、15分で完結できるマネジメント手法をお伝えします。(2024年12月3日)

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 ラソーダ監督の任せ方は秀逸でした。チームでプレーをする選手たちのことを日々観察したり、会話をした中で気づいたことについて、ノートにメモを取り、個別対応のマネジメントを行っていたのです。たとえば、『A選手がファインプレーをしたときには「○○○」と褒めればモチベーションが上がる…』という具合です。これはラソーダメモと呼ばれ、有名な話です。





雑談の中で得た情報をメモ

 私がセブンイレブンのFC店を経営していたときに、30人弱のスタッフの普段の仕事をしている様子を観察したり、雑談の中で得た情報をメモして記憶し、彼、彼女たちの特性を理解するように努めていました。メモを取るのは数分でできるので、手間暇は掛かりませんが、効果は絶大でした。コミュニケーションが充実し、上下の関係性も良好となり、結果として、スムーズに仕事を任せることができるようになりました。

 また、スタッフに仕事を任せるには、事前にしっかりと教育を行うことが欠かせません。教育が不十分な相手に任せると、思ったような成果を上げられませんし、任せた仕事を完了させることはできません。任せる側、任せられる側の双方にストレスがたまります。何よりお客様に迷惑を掛けてしまいます。そうならないために、教育は漏れがないように100%行いましょう。教育の方法については、前回のコラムをご参照ください。



●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』(WAVE出版)、『人材マネジメント一問一答』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
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