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【現場に学ぶ】繁盛企業のマネジメント/岡本文宏

問題社員を信じて、粘り強く待ったある経営者の話

著者が実際に見聞きした事例をもとに、人の定着や戦力化などに関する取り組み方法や解決策などをお伝えします。(2025年6月10日)

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自ら変わりたいと思わせることがカギとなる

 
相手を、立場や権力を用いて変えようとしてしまうリーダーや経営者は多くいます。しかしながら、力づくで変えようとしても、うまくいくことは、まずありません。





 イソップ寓話の「北風と太陽」では、旅人の上着を「どちらが先に脱がせるか」を北風と太陽が競います。北風は強い風を吹きつけて無理やり脱がせようとしますが、旅人は寒さに耐えようと上着を押さえ、逆効果になります。一方の太陽は、静かに暖かく照らし続けたことで、旅人は自然と暑くなり、自ら進んで上着を脱いだのです。無理に行動を強いようとすれば反発が生まれますが、相手が「自らそうしたい」と思える状況をつくることが大切であるということを示唆しています。

 人は、誰かから何か行動することを強要されたとしても、自分の意思が伴わない限り、そのとおりに行動することはありません。一時的に言われたとおりに動くことはありますが、それは、怒られないためとか、波風を立てないために、行動しているにすぎませんから、長続きしません。

 上司、経営者の仕事は、彼、彼女たちが自ら行動したい、変わりたいという気持ちにさせることです。決して、外圧を掛けて動かそう、変えようなどと思ってはいけません。自ら変わりたいと思うようになった後は、ある程度時間が掛かりますが、部下のことを信じて待つ姿勢を見せ続けましょう。そうすることで、上司や経営者から信頼されていることが分かるので、思いに応えようとする気持ちが芽生えます。それが原動力となり、こちらが意図するように行動するようになっていくのです。



●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』(WAVE出版)、『人材マネジメント一問一答』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
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