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成果を生むチームづくり/伊藤じんせい

第3回「アイデアが次々に湧き出る!話し合いの極意」

一人一人が自発的に行動するチームを作るために、リーダーは「何を考え、どう行動すればいいか」を解説します。(2025年7月1日)

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【事例】若手社員が発言するようになった理由
 製造業の事業所の入社3年目の若手社員Aさんは、日々の業務には真面目に取り組んでいましたが、毎週行われる定例会議では、ほとんど発言をしない状態が続いていました。上司や同僚たちも「もっと自分の意見を言ってくれたらいいのに」と感じてはいたものの、具体的に何も働きかけていませんでした。





 そこでチームリーダーが最初に着手したのは、会議をもっと話しやすい雰囲気にすることでした。会議の冒頭に、業務の話だけでなく、プライベートの出来事も気軽に共有できる時間を設けました。1人ずつ日常のちょっとした話題を話すことで、自然とメンバー同士の距離が縮まり、場の空気がやわらいでいきました。

 最初は戸惑っていたAさんも、先輩たちの「昨日、久しぶりに焼きたてのクロワッサンを食べました」といったプライベートのエピソードに刺激を受け、「週末に散歩していたら、きれいな虹が見えました」などと自己開示をすることができるようになっていきました。

 さらに議題に入る前には、上司があえて皆の笑いを誘うようなアイデアを最初に出す工夫をしました。例えば、生産性向上のテーマで「毎朝、会社のテーマソングを流して、全員で気合いを入れるのはどうでしょうか?」といったユニークな提案をあえて提示したのです。

 これにより場が和み、「それなら朝礼でストレッチの時間を設けてはどうでしょうか」といった、より現実的な意見が自然と生まれていきました。こうした取り組みを積み重ねる中で、Aさんにも「完璧な意見でなくても、自分の考えを発言していいんだ」という安心感が芽生え、徐々に会議で意見を述べるようになっていきました。そして半年後には、Aさんが提案した作業改善案が、実際に現場で採用されるまでに至りました。



●文/伊藤じんせい
チームビルディングコンサルタント。大学卒業後、測量会社勤務、行政書士事務所開業を経て、世界的な経営コンサルタント、ジェームス・スキナー氏のセミナーでチームビルディングのメソッドを学ぶ。現在、スキナー氏が創業した有限会社トゥルーノースのビジネスパートナーとして、コンサルティング活動を行っている。支援実績として、半年間で金属加工会社の売上15%増・利益率10%増、食品卸売会社で売上4.3倍を実現。木工加工会社では下請け依存体質から脱却させ、新事業の売上1,800万円を達成。著書に『自走するチームの作り方』(つた書房)。
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