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人材育成のツボ

身に付く研修、身に付かない研修

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2025年7月10日)

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対面集合型研修の特徴

 対面集合型研修の場合、講師は俯瞰的に会場全体に目配せができます。困っていそうなグループや気になるメンバーがいるグループの近くでディスカッションの内容を確認し、フォローすることが容易にできます。

 また、受講者にとっても他のグループの様子を自然に見聞きできるので、自分たちのグループがやっていることや話している内容が、おかしなことになっていないと判断できるため、安心してワークに取り組むことができます。さらに講師との距離が近いので、質問など声掛けのハードルも低く、ワークも盛り上がりやすいので、満足度が高い傾向があります。


研修すること、それが目的…?

 数多くの研修に立ち会っていますと、時に考えさせられる場面があります。もちろんビジネスですので、お客様のご意向に沿った研修をご提供していますが、具体的な目的がなく、「研修すること」が目的になっている研修は実にもったいないと感じます。お引き受けするほとんど全ての研修では目的やゴールイメージがあるのですが、ごく稀に研修をすることだけは年間計画で決まっているが肝心の「誰に・何を」の部分が白紙で、こちらに丸投げ状態でお任せいただくことがあります。

 とはいえ、スタートはそれでもいいのかもしれません。こちらでご用意したプランをご検討いただき「誰に・何を」の部分に納得感をお持ちいただければ、特に問題視する必要はないのではないでしょうか。
 私が特に気になるのは、その先の話です。実際研修の実施が決まってから実施当日までの動きについては過去の経験から常にお願いをしていることがあります。


研修会場に現れない2人

 その研修の開始は朝10時でした。始業は8時30分の企業なので受講者の皆さんも9時30分頃までは通常業務を行っています。開始10分前。ほとんどの受講者が揃い、会場内で雑談などされています。見慣れた風景です。5分前を切りました。皆さん指定された席に着き始めます。1分前。2席空いています。研修担当者がお2人の所属部署へ電話をされました。すると、お2人は始業後から変わらず業務を続けているそうです。慌てて職場を離れて会場へ。5分遅刻で研修は無事スタートいたしました。めでたしめでたし…ではないですよね?

 確かに研修そのものに関しては大きなタイムロスもなく、その点は特に問題ないのかもしれませんが、研修という特別な時間の出鼻を挫かれた感は否めません。遅刻の理由は「忘れていた」そうですが、告知は約1カ月前に社内メールで確認していたそうです。前日のリマインドなどは無かったと伺いました。

 この経験をしてからは担当者へ必ず告知と前日リマインドは徹底していただきたい旨、お願いをしています。告知に関しては日時などの最低限の情報通達だけではなく、研修の目的や期待していることなどについてもお伝えいただき、受講目的を理解して参加いただく土台を作っていただいています。


※参考(研修参加者に配布する告知リーフレット)



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●文/山田賢司(やまだ けんじ)
株式会社アイデム メディアソリューション事業本部キャリア開発支援チーム 人材育成・研修プランナー
大学卒業後、教職の道を志し、人生2度目の浪人を選択するも夢破れ挫折を味わう。その後、高額収入の得られる肉体労働やナイトワークに従事し資金を貯めた後、イベント企画会社を起業。しかし業績は安定せず見切りをつけ株式会社アイデムへ営業(現:採用プレゼンター)として入社。約20年間、顧客対応のみならずマネージャーとして営業所運営・部下指導についても多くの経験を積む。現在はこれら様々な経験を活かし研修プランナーと神社の宮司、2つの顔を使い分けつつ日々奮闘中である。
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