社内コミュニケーションに役立つ会話実例集
年間1000冊のビジネス書を読む出版コンサルタントの土井英司さんが、人材の活用や育成などをテーマしたビジネス書を厳選して紹介します。
★今月の1冊『心を引き寄せる大人の伝え方集中講義』 著者:石黒圭出版社:サンクチュアリ出版(272ページ/定価1,296円)
今月の1冊は、一橋大学国際教育センター・言語社会研究科教授の石黒圭氏が書いた、社内コミュニケーションに役立つ本。シチュエーション別に465例の「伝え方」がまとめられています。 「お願いする」「断る」「声をかける」「提案する」「やる気にさせる」「話を聞く」「説明する」「打ち解ける」ためのテクニックが例文つきで紹介されており、どうすれば伝わりやすくなるか、ビフォーアフター形式の対比で示されています。
ビジネスを円滑に進めるためには、明確に指示をする、言いにくいことを言う、断る、部下のモチベーションを上げるなど、コミュニケーションにもちょっとした工夫が必要です。本書は、そんなビジネスマンのニーズに応えてくれる、ありがたい1冊です。 本書では、<具体的に伝える><感謝の気持ちを添えて断る><前向きな理由でお願いする><公共性に訴える>など、いくつか現場で役立ちそうなテクニックが紹介されています。いくつか、具体例をご紹介しましょう。
◆具体的に伝えるテクニック・もうすぐお客様がお見えになるから、何かドリンクでも買ってきてもらえるかな?(悪い例)・1時間ほどしたら、お客様が3名お見えになるから、冷たいお茶でも買ってきてもらえるかな?(良い例)
・弊社にご到着になりましたら、インターホンで呼び出してください(悪い例)・弊社にご到着になりましたら、受付テーブルの右脇にあるインターホンで、3階の第一営業部の◯◯を呼び出してください(良い例)
◆感謝の気持ちを添えて断るテクニック・まさか◯◯さんから声をかけていただけるなんて夢にも思いませんでしたので、今回いただいたお話は身に余る光栄です。今後ともよろしくお願いいたします(良い例)
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●土井英司(どい えいじ)出版コンサルタント、ビジネス書評家、エリエス・ブック・コンサルティング代表取締役。1974年生。慶大卒。オンライン書店アマゾンの日本サイト立ち上げに参画。数々のべストセラーを仕掛け、カリスマバイヤーと呼ばれる。現在、出版コンサルタントとして著者のブランディングからマーケティングまでをトータルで行う。プロデュースした書籍に、100万部を突破した『人生がときめく片づけの魔法』、シリーズ累計37 万部を突破した『年収200万円からの貯金生活宣言』など多数。著書に『成功読書術』(ゴマブックス)、『土井英司の「超」ビジネス書講義』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。http://eliesbook.co.jp/bbm
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