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マネジメント悩み相談室/田中和彦

第5回「異性の部下にプライベートな話を聞いていいか?」

マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。

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相談

 最近、結婚した女性の部下がいます。自部署のリーダー的な役割を担っており、営業の数字もかなり大きなものを抱えてもらっています。もし、これから妊娠、出産などで、仕事を離れてしまうと、部署の業績に大きな影響が出てしまうのは明らかなので、彼女自身が今後のライフイベントをどう考えているのか聞いておきたいのですが、どこまでプライベートに踏み込んでいいものか、悩んでいます。上司としてどう話をすればいいでしょうか?

 

■回答

 結婚や出産というテーマで異性と話すのは勇気がいることです。信頼関係がなければ、セクハラだと言われかねません。しかし、ライフイベントとキャリアは切っても切れない関係なのです。「一緒に中長期のキャリアを考えよう」と真剣に思えば、部下に踏み込むことをためらうことはないと思ってください。

 

 

 

 これも、新任の管理職の方たちからよく相談される内容です。とりわけ異性の部下に対して、プライベート情報をどこまで聞いていいのかは、上司としては悩みどころです。

 

 

 面談には、評価面談や目標設定面談など業務寄りの面談もあれば、まだ関係が浅く、お互いを知るための初回面談や、悩みや相談事がないかを気軽な形で尋ねる情報交換的な面談もあります。とくに初回の面談では、趣味などは聞くことができても、個人的な情報(家族のことや体調のことなど)をどこまで突っ込んでいいのかが難しいという声をよく聞きます。

 

 私の場合、プライベート情報は、聞き取り調査のような形で入手するのではなく、雑談的な会話の中から結果的に手に入れるべきものだと考えています。とくにまだ上司と部下の人間関係ができておらず、信頼関係も築けていないタイミングで、あれこれ個人情報を聞き出そうとするのは、部下の中には苦痛に感じる人がいてもおかしくはありません。

 

 上司と部下の信頼関係がない段階で、結婚したばかりの女性の部下に対して、「子供はいつ、つくるつもりなんだ?」と聞いては、相手からセクハラだと思われても仕方のないことです。

 

 コミュニケーションというのは、「自己開示」と「他者理解」の双方向のベクトルで成立し、その土台の上に信頼関係が構築されていきます。まずは、自分の考えや周辺情報などを部下に対して率直に伝え、話しやすい雰囲気を作ってから、自然な形で部下があなたにいろいろな話をするような流れに持っていってください。

 

 

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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)など多数。
連絡先:info@planet-5.com

 

※著者の新刊が発売されました
『出世する人、しない人の1ミリの差』(きこ書房)

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