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パート/アルバイトの定着・戦力化講座

第22回 アルバイト不足を解消するための改善策〜(4)人事考課面談は「生活相談」であるべき理由〜

パート・アルバイトスタッフに「いかに定着してもらい、戦力として力を発揮してもらうか」についての施策や、考えるヒントなどを解説します。

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 皆さま、毎日の業務お疲れさまです! 店舗の「困った」にすべてお答えする、店長養成道場・道場主の植竹剛です。

 

 最近は、パート・アルバイトなどの非正規雇用者にも能力給を設定して、人事考課を行うケースが当たり前になりつつあります。この流れは人材を正当に評価する点で、良い方向であると思います。

 

 しかし、評価をすることが目的になってしまいがちです。これでは、本来の目的であるモチベーションの維持向上にはつながりません。人事考課の面談を行っても、立ち仕事の現場では「座って時給をもらえるからラッキー」程度になってしまいます。

 

 今回は、「どのように人事考課の面談を行い、評価・処遇をすれば従業員の能力向上とモチベーションの維持向上が図れるか」、私が実際に店長をしていたときに効果が出た内容をお伝えします。まず、店長として普段心掛けていたことをまとめてみました。

 

(1)普段の業務を観察して気になった事柄をメモしておく→起こったことの原因を面談で確認するため
(2)普段の会話で生活の現況を確認しておく→生活リズムや健康状態の予測
(3)学生など、生活のメインがほかにある場合は学業成績などを把握しておく
(4)恋愛や冠婚葬祭など、感情の起伏が顕著に表れるシーンがあったかの情報収集
(5)退職予兆がないかの観察と情報収集

 

ということが代表例です。肝心なのは「その人に興味を持ち、変化を見逃さない」ことです。観察したことを書き留めておき、面談時に使用します。

 

 

 例えば、5月下旬から6月中旬にかけて、とてもモチベーションが下がっていたアルバイトに対して、7月初旬に人事考課面談を行うスケジュールであったとします。考課期間は1月から6月の半年間です。

 

 傾向としては、直前の状態だけで考課をしがちなのではないでしょうか。「最近、元気がないようだけど、どうしたのかな。みんな心配しているよ」程度のコメントになってしまいます。

 

 でも、上記の観察とメモがあれば、「GWまではとてもがんばって、シフトが厳しいときもフォローしてくれていたよね。でも、GW明けからはちょっと人が変わったようになってしまったけど、○○が原因かな?」といった言葉をかけることができます。言われたほうは、「店長は見ていてくれたんだ」という気持ちになるはずです。

 

 

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●文/植竹剛(うえたけ つよし)
1971年生。株式会社チームのちから代表取締役。大学卒業後、株式会社ロッテリア入社。店長経験を経て、チェーンストア化を目指す企業にヘッドハンティングされて転職。その後、数社で店舗運営に関するさまざまなノウハウを学び、2012年、組織における人の問題の解決支援を行う株式会社チームのちからを設立。これまで直接関わったアルバイト採用はのべ2万人、店長経験は11店舗に及ぶ。著書に『「できる店長」と「ダメ店長」の習慣』(明日香出版社)、『落ちこぼれスタッフから最強のチームを作る極意  店長養成道場』(日経BP社)がある。
オフィシャルブログ:  http://team-chikara.com/blog/
店長養成道場: http://tenchoyouseidojo.com/
バイトテロ対策: http://www.baitoterro.com/

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