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感情をコントロールする方法/笠原彰

第6回「表情・姿勢をコントロールする」

怒りや妬みなどの負の感情のコントロールを学ぶことは、メンタルを強くし、仕事の成果や自己成長につなげることができます。メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2019年9月12日)

 全英女子オープン初出場で、日本勢42年ぶりの優勝を成し遂げた渋野日向子選手、渋野選手の出身、岡山県の代表として夏の全国高校野球選手権大会に出場した岡山学芸館高校。共通点は笑顔です。どちらも笑顔を大切にしています。今回は笑顔を中心とした表情・姿勢と感情のコントロールについて、お話をしたいと思います。

 

 笑顔と感情には、密接な関係があるといわれています。感情理論の1つに、フェイシャルフィードバックがあります。割り箸を口に挟んで、強制的に口角を上げて笑顔を作ります。それだけでも感情がポジティブに変化します(太田&満倉2018)。

 

 

 

 

 口角を上げる筋肉を大頬骨筋(だいきょうこつきん)といいます。笑顔を作る際は、口角を上げて大頬骨筋を収縮させることが重要です。大頬骨筋とポジティブな感情には密接な関係があるからです。逆に眉間が収縮すると、感情がネガティブに変化します。眉間を収縮させる筋肉を皺眉筋(しゅうびきん)といいます。皺眉筋は、ネガティブな感情と密接な関係があるからです。

 

 

・大頬骨筋を収縮させて、皺眉筋をリラックスする練習をしてください

 (Kraft.T &  Pressman.S 2012)

 

 

 他にも、姿勢を利用したさまざまな方法が考案されています。

 

 

・姿勢よく座ったり立ってみてください。自信や感情をコントロールできます

 (Brinol P, Petty R.E & Wagner B 2009)

 

・自分で自分を抱きしめてください。ストレスを和らげることができます

 (Gallace A, Torta DM, Moseley GL & Iannetti GD 2011)

 

・何かに寄りかかってみてください。恐怖を抑えることができます

 (Labroo & Neilsen 2010)

 

 

 スポーツにおいてもビジネスにおいても、自分自身のコントロールと同時に重要になってくるのが、コミュニケーションです。
 笑顔を含めた表情が乏しいと、周囲の人からはクローズドクエスチョンしかしてこないといわれています。クローズドクエスチョンとは、「はい」または「いいえ」で答えられる単純な質問です。クローズドクエスチョンでは、コミュニケーションに広がりが出てこないのです(山口 2016)。

 

 笑顔、しかめっ面は、ともに記憶に残りやすいです。第一印象が悪いと、次はないかもしれません。次があったとしても、第一印象を変えることは大変なことです。コミュニケーションは、第一印象が勝負なのです。笑顔を作るときは、目も笑うようにしてください。欧米人と比較して、日本人は目の表情に注目する傾向があるからです。口角は上がっていても、目が笑っていなければ効果は半減してしまいます。鏡で、目と口角をチェックしてみるとよいです。

 

※文末のカッコ内は出典元の論文著者と発表年です

 

 


 

 

●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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