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シゴトの風景

第90回「あえて選ぶ派遣の道」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2019年9月12日)

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「正社員としてやっていけるのに、もったいない」

 佐田菜々子さん(仮名・42歳)は、数々の派遣先企業でそう言われ続けてきた。そのたびに、「派遣社員は下に見られているんだ」と実感するという。

 

 

「派遣社員に対して、いい印象を抱いていない人がたくさんいるのは事実です。『正社員になりたくてもなれなかった人』『人生につまずいてしまった人』といった、マイナスのレッテルを貼られることが多い。そのせいか、派遣先企業の方から、あからさまに『関わり合いたくない』といった態度を取られたことすらありました」

 そもそもは、正社員として20年近く空港関連会社で働いていた佐田さん。30代後半で派遣の道を選んだキッカケは、個人的な事情で急にその会社を辞めることになったからだという。

 

 

「勝手なイメージですが、派遣ならすぐ次の仕事が見つかるんじゃないかと思ったんです。正社員という雇用形態にこだわりがなく、派遣という働き方を一度経験してみたかったというのも理由の1つでした」
 以来、派遣で9社を経験。カード会社の一般事務、情報サービス会社の進行管理、グルメサイト会社のHP運用、広告代理店の営業事務・進行管理など、業種や職種はさまざまだ。

 

 

 

 

「派遣社員として働く魅力は、正社員としてチャレンジするにはハードルが高い大手企業で働けること。実際、これまでの派遣先の多くは、誰もが知っている有名企業です。業種や職種を選べることに加えて、『最寄り駅から〇分圏内』『残業なし』など、勤務地や働き方に関する理想をかなえやすいのもメリット。さらに、自分にフィットしない会社だった場合、辞めやすいという利点もあります」

 

 

 2年間勤めた大手広告代理店では、そのセンスが認められてクリエイティブワークにも参加。佐田さんが考えたキャッチコピーが、ある大手メーカーの広告に採用されたこともある。そういった仕事ぶりが高く評価されて、「契約社員にならないか」という打診も受けた。
「いいお話だったので悩んだのですが、最終的にお断りしました。興味がある仕事を、『つまみ食い』のように体験できる今のワークスタイルが楽しくて。ちなみに現在は、TOEIC(R)850点だったころの英語スキルを取り戻すために、ある大手グローバル企業で英文事務の仕事に就いています」

 

 

 とはいえ40歳を過ぎてから、派遣会社から紹介される案件数が減ってきていると佐田さん。にもかかわらず、正社員としての安定を手に入れたいとはまったく思っておらず、将来に対しての不安も特にないという。
「40代でこんなことを言うのもなんですが、まだまだやってみたいことや挑戦してみたいことがいっぱいあるんです。それに、自分の可能性を狭めたくないという思いもあります。独り身で自由がききますし、ある程度の貯金があるので、自分ひとり食べていくぶんくらい何とかなるでしょう」

 

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