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アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2019年10月10日)
時短、フルタイム、パート、正社員…組織にはあらゆる雇用形態の方が混在します。少人数の部署やパート・アルバイトの方が大半を占める職場など、状況もさまざまです。そんな中、どの業務を誰に任せるべきなのか、迷いながら結局任せきれず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。今回は、ある歯科医院の院長が行った実例をご紹介いたします。
パートさんが正社員の採用面接!?
私は主婦パートのAさんより話を伺いました。彼女の職場は、20代前半の正社員複数、30代後半の主婦パートAさん、50代のベテランパート2人が勤務しています。仕事にも意欲的で、事務や接客経験もあるAさん。院長から正社員を薦められましたが、現在パートで勤務しています。小さな子どもを2人持ち、家庭を優先したい思いがあるからです。
歯科医院は皆様ご存知の通り、午前診・午後診に分かれます。Aさんの職場は、間に3時間程度の空き時間がありますが、午後診の受付終了は19:30のため、早くとも業務終了は20:00を過ぎてしまいます。当然正社員であれば、シフト制とはいえ、拘束時間も長くなるため、パートを選択したのです。
そんなAさんは院長から新たな仕事を任されました。なんと、正社員の採用面接です。実は、近日ベテランパートの2人が退職することになったため、院長は正社員を新たに採用することを決めたのです。もちろん最終的な判断は院長が下すのですが、面接を一任されたそうです。
院長の言葉がAさんを前向きな気持ちに!
いきなり重責を背負うこととなり、不安と戸惑いを抱えてしまったAさん。しかし、院長はAさんにこう言いました。
「これまで一緒に頑張ってきた先輩パートさんが2人とも辞めることになり、Aさんが一番不安だよね。これから一緒に働く人をAさんにも見てもらって、一緒に選びたいと思っているんだ」
Aさんは、社会人経験の少ない若手の基本的な教育を担うことが多く、接し方を模索しながらも、なんとかやってきました。そんな中、仕事のことはもちろん、子育ての事など、同じパートである先輩は、よき相談相手でもありました。環境が変わることに対するAさんの不安を察し、院長はあえて仕事を任せたのです。
もちろん、不安がなくなったわけではありません。しかし、院長がかけてくれた言葉を受け、Aさんは前向きな気持ちで頑張ることに決めたのです。
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●文/横越有紀子(よこごし ゆきこ)
株式会社アイデム 西日本事業本部 キャリア開発支援チーム/人材育成・研修プランナー、育休後アドバイザー
大学卒業後、アパレル会社に入社、6年半勤務。販売員として従事する中、店舗運営、現場での新人・後輩指導に携わってきた。上司からの教え、後輩指導を通じ、「人材育成」の大切さを痛感する。その後、「真剣に仕事に向き合う人の力になりたい」と考え、株式会社アイデムに入社。結婚、出産、育児休業を取得後、時短正社員として復職。復職後は、仕事と育児の両立に課題を感じ、育休後アドバイザーを取得。現在、企業様向けビジネスセミナーの企画・運営・事務局に従事している。
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