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人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2020年1月30日)
有名人が麻薬で逮捕されたという報道が後を絶たない。麻薬は以前から社会問題になっているが、一向になくならない。考えなければならないのは、さまざまな悪影響を及ぼすことが知られていても、誘惑に負けてしまう人がいることだ。
上司に打ち明ける
彩夢(あやめ)は、女性服ではよく知られたブランドのデザイナーで、入社1年目の社員だった。優秀なので会社から高く評価され、誰からもかわいがられていた。そんな彼女は大きな不安を抱えており、上司に相談することにした。女性ばかりの職場で、唯一話しやすい存在だった。
実は妊娠6週になる彩夢は「赤ちゃんのことがとても心配です。いったいどうしたらいいか分からなくて…」と話した。今まで覚せい剤などの麻薬を使用していて、「子供への影響を考えると不安でたまらない」という。つわりが始まり、気持ちが悪くなるたびに恐怖心に襲われた。相談された上司は、自分の想像を超える話にうろたえるしかなかった。
麻薬との出会い
彩夢には専門学校に通っているころから、交際している男性がいた。その男性とパーティーに参加したとき、軽い好奇心から初めて大麻を経験した。彼は以前から使用していた。その後、彼と過ごすときに使うようになったが、彩夢は「自分だけは常習者にならない」と考えていた。
麻薬は彼にもらっていたので、お金はかからなかった。最初は月に2〜3回程度の使用で済んでいたが、徐々に回数が増えていった。そんなある日、妊娠が分かったが、彼は麻薬で逮捕されて連絡が取れなくなり、誰にも相談もできなかった。彩夢は情緒不安定になり、うつ状態になった。
胎児への影響
妊娠初期に覚せい剤を使用していると、胎児への影響が考えられる。初期は胎児が臓器を作り始めるので、何らかの影響が出る可能性があった。身体や知的機能に障害が出る可能性もあれば、早期流産や死産も考えられる。
妊娠中に麻薬を常用していると、出産時に乳幼児が激しくけいれんしたり、嘔吐や下痢などの薬物離脱症状を起こす恐れがあった。いずれにしても個人差があるので、詳しく検査をしてもらうことだ。また、少しでも不安を軽くするには、医療機関で出生前診断を受けることを考える。胎児や乳幼児の障害については、専門医や遺伝カウンセラーに相談することだ。
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●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。
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