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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2020年4月9日)
「テレワークに移行してから、作業効率が大幅にアップしました」
そう語る前田洋子さん(仮名・34歳)は、リサーチ会社で調査報告書の校正・校閲に携わっている。勤務先の会社では、新型コロナウイルス感染症対策に早くから力を入れており、前田さんは3月上旬に在宅勤務をスタートさせた。
「テレワークを始めるにあたって、会社からノートパソコンが支給されました。また仕事をするためには、調査報告書のカラーコピーが必要不可欠。そのため、オフィス機器のレンタル会社から、自宅にコピー機が届きました」
毎朝、社内チャットで「業務を開始します」とメッセージを送り、仕事をスタート。終業時間の18時になると「業務を終了します」と連絡し、パソコンを閉じるという。
「最初は、自宅で仕事に集中できるか不安だったんです。けれども、オフィスでの作業より格段にスピードが上がっています。1日に100ページほどの調査報告書の校正・校閲を終わらせる必要があるのですが、テレワークに移行してから残業はほとんどしなくなりました」
前田さんは、その理由を「煩わしい人間関係や満員電車のストレスで、無駄なエネルギーを使わなくなったから」と分析。さらに、集中力を高める工夫も功を奏しているという。
「毎朝20分ウォーキングをしたり、ミントのアロマをたいたりして、頭をシャキッとさせてから仕事に取り組んでいます」
テレワークに移行して、ストレスフリーの生活を手に入れた前田さん。そのせいか、会社に通っていた頃よりも、朝の目覚めがよくなったとか。
「最初は、始業時間ギリギリまで寝ていられるのでラッキーと思っていたのですが、逆にそれよりも早く自然と目が覚めるんです。これには驚きました。メイクをしなくてよく、自由な服装で働ける、というのも魅力。また、仕事の合間に掃除や洗濯などの家事ができるのもメリットです」
在宅勤務はいいことづくしかと思いきや、決してそうではないという。独り暮らしということもあり、1日じゅう誰とも話さないという日が少なくないのだ。
「こんなご時世なので、仕事後に友だちと飲みに行くこともできなくて…。1日に発する言葉が、コンビニで『温めますか?』を聞かれたときの、『はい』という返事のみという日も珍しくありません。あまりにも人と会話をしていないせいか、最近は仕事終わりに『お疲れさまでした』とコピー機に話しかけるようになってしまいました(笑)」
会社の人とやりとりを行う際は、パソコンのチャットツールを使用。顔が見えないぶん、ミスコミュニケーションが発生しやすいと感じている。
「ですからテレワークのほうが、コミュニケーション能力が求められるんです。特に、分かりやすい伝え方や相手の状況を考えたやりとりが、いかに大切かを学びました。たとえば、ミスを指摘する際は文末に(笑)と付けるだけで、怒っているわけではないというニュアンスを伝えることができます」
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