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感情をコントロールする方法/笠原彰

第18回「半沢直樹に学ぶ〜言動からみる2つのポイント〜」

メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2020年9月3日)

 今回は、テレビで大人気の半沢直樹から感情のコントロールを学びたいと思います。半沢直樹の言動を分析してみると、以下の2つの特徴が見えてきます(図1)。

 

■図1. 2つのキーワード

 

 

(1)アナロジー

 類推とも言われる推論の方法です。自分がよく知っていることと関連付けることで、問題解決のイメージが広がり、理解を促進したり、新しく広い視点から問題を考えることができます。

 

 例えば中学生に電流、電圧、抵抗の説明をするとします。電気は目に見えず、知識もないため、中学生には理解しにくいです。そこで水を活用します。水の流れは目で見えて、普段から慣れ親しんでいます。電流を水の量、電圧を水流の強さ、抵抗を水車に置き替えて説明します(細野,2009)。すると中学生の理解度は格段に上がります。これがアナロジーです。

 

 半沢直樹は、大学で剣道部に所属していた設定になっています。かなりの剣道の達人と推測できます。彼は、ビジネスのさまざまな問題を剣道に関連付けて考えています。剣道部に所属していた部下に対しても、剣道に置き換えてアドバイスをしているシーンが何回もありました。

 

 自分自身の仕事にアナロジーを使用し、アナロジーを活用して部下を指導する社員は、使用しない社員と比較して、将来管理職として期待されているという報告もあります(楠見,2014)。ビジネスの問題を考える際、アナロジーを使って考えてみると、新しく広い視点で問題を考えることができるかもしれません。

 

 

 

 

 

(2)自分の型

 半沢直樹は、自分の進退をかけて上司に直談判する前に、部下に対して遺言ともいえるアドバイスをしています。「剣道でいえば自分の型を持て」というセリフです。私は、自分自身の生き方を貫け、ぶれるなという意味だと解釈しました。「大リーグのメンタルトレーニング」の著者であり、野球のメンタルコーチとして多くの日本人大リーガーを指導してきたカリフォルニア州立大学のケン・ラビザ博士は、「自分はどんなタイプのプレイヤーか」を自問自答することを薦めています(ラビザ,1997)。

 

 自分がどんなタイプのプレイヤーかを見失うと、迷いが生じ、プレーに乱れが生じます。常に自分がどんなタイプのプレイヤーか、自分の型を自覚することによって、迷いが消え、プレーに安定感ができてきます。ビジネスの世界でも同じことが言えるのではないかと思います。

 

 

※引用文献:
細野美幸(2009)子どもの類推能力の発達―想起と対応づけ―(教育心理学研究,57,62-72.)
ケン・ラビザ,トム・ヘンソン(1997)大リーグのメンタルトレーニング(ベースボールマガジン社.)
楠見孝(2014)ホワイトカラーの熟達化を支える実践知の獲得(組織科学,48,2,6-15.)

 

 


 

 

●文/笠原彰(かさはら あきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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