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やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。(2021年5月27日)
ホームページ/ http://ss-ocean.com/
小・中・高校生向け進学塾・大学受験予備校を、首都圏および東海圏を中心に265教室を展開している湘南ゼミナール。湘南ゼミナールオーシャンは、その特例子会社として障がい者法定雇用率を遵守するとともに、湘南ゼミナールのバックオフィス業務を支援する役割を担う。「自分たちの未来は、自分たちで創る」という経営理念のもと、障がい者が健常者と変わりなく働きがいが感じられる風土文化づくりに取り組み、2021年度「働きがいのある会社」ランキング小規模部門の9位に入賞した。その考え方や具体的な施策について、業務拠点である宮崎台事業所の所長、前山光憲さんに話を伺った。
―御社の設立の経緯や企業目的についてお教えください。
当社は、教育関連事業を手がける株式会社湘南ゼミナールの特例子会社です。湘南ゼミナールは法定雇用率を遵守するため、従業員数の増加に合わせて障がい者雇用を進めていましたが、スピード感のある職場になじめず、退職に至るケースが続いたのです。そこで思い切って特例子会社として、分社化する判断をしました。
事業としては、湘南ゼミナールから個人情報書類のシュレッダー処分やデータ入力、テスト資料の分類、簡易印刷、経理補助といったバックオフィス業務を受託しています。それ以外に、川崎市からYoutube公式チャンネルにアップされる障がい者雇用に役立つ動画制作の受託や、地方公共団体が主催するセミナーなどに登壇し、当社のノウハウを提供するサービスも手がけています。
経営理念として「自分たちの未来は、自分たちで創る」、ミッションとして「働く意欲のある人が互いの可能性を引き出しあい社会貢献できる場の創出」「成果を広く社会に還元し一人ひとりが活き活きと働ける社会の実現」を掲げており、その実現に向けて障がい者が職場で働くことの不安を軽減し、働きがいが持てる風土文化づくりに取り組んでいます。
その結果、2015年度の高齢・障害・求職者支援機構主催「職場改善好事例」の奨励賞、同じく2018年度は優秀賞を受賞しました。
宮崎台事業所 所長 前山光憲さん
―そうした成果に至った経緯をお教えください。
障がい者は、大きく身体障がい者、知的障がい者、精神障がい者に分かれます。初めて雇用する身として、いきなりすべての障がい者を雇用するのは難しいと思い、設立当時に比較的雇用が進んでいないとされていた精神障がい者に絞りました。
ところが、精神障がい者は一般的に、入社後半年ほどで辞めてしまう人が半数を占めていたのです。周囲の人が、下手に関わることで状態を悪くしてしまうことを避けようとするためか、障がい者本人が疎外感を覚えてしまうことが主な要因と考えられました。多くを期待されず、与えられる業務も単純作業ばかりで、やりがいが感じられないといったことも重なっていたと思われます。
そこで、当社では障がいのある社員でも成長を続け、幸福感を覚えられる風土文化づくりを目指そうと考えたわけです。最近注目されている“Well-Being”経営です。短期的な幸福感を指す“happiness”に対し、“Well-Being”は心身や社会的にも健康で満足した生活を送れている状態を指す言葉です。それは、先にあげたミッションの実現につながります。
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