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人事労務に関連するワード集です。基礎的なものからトレンドまで、さまざまなワードを解説します。(2021年9月21日)
労働者に対して、定期給とは別に支払われる一時金のことです。企業によって「ボーナス」「夏期手当」「年末手当」「期末手当」など、名称は異なります。業績や個人の成果に応じて支払いの有無が発生することもありますが、支給は法律で義務付けられているものではありません。
夏と年末の年2回支給が一般的ですが、これに加えて「決算賞与」を支給する企業もあります。会社は年1回、必ず決算を行います。決算とは、年間の収入と支出を計算して会社の経営状態を明らかにすることです。その際、業績に応じて支給されるのが決算賞与で、端的に言えば「社員への利益還元」です。企業によって名称はさまざまで、「臨時賞与」「特別賞与」「年度末手当」などと呼んでいるところもあります。
賞与の支給対象について、注意点があります。2021年4月から全面施行された「同一労働同一賃金」との兼ね合いです。これは正規と非正規の労働者の不合理な待遇格差を禁止する法律で、両者の間に待遇差を設けるのであれば合理的な理由が必要です。
仮に、賞与を「正規には支給し、非正規には支給しない」としたら、両者の仕事内容や役割の違い、責任の程度、転勤や人事異動の有無など、具体的かつ明確な説明が必要です。過去の判例で、パート・アルバイトなどの非正規労働者に対する賞与不支給は「不合理ではない」とされたケースもあります。しかし、これは諸々の事情を考慮された上で問題ないと判断された結果です。トラブルにならないように支給基準を明確にしておきましょう。
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