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ココロの座標/河田俊男

第68回「トイレが間に合わない」

人の心が引き起こすさまざまなトラブルを取り上げ、その背景や解決方法、予防策などを探ります。(2021年11月8日)

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 大切な商談中や会議中に、急に強い尿意を催し、どうしてもトイレに行きたくなったらどうすればいいだろうか。職場の中には、すぐにトイレに行けない環境もある。

 

 

手術室で漏れそうに

 

 28歳の亜香里は外科の看護師になって3年になる。つい最近、整形外科や内科への異動希望を出した。理由は心因性頻尿だ。
 ある日、外科の手術現場にいた亜香里は突然強い尿意に襲われた。どうしても手を離せない場面だった。トイレには行けずに尿が漏れ、その後は動揺してミスをした。他の看護師がフォローして問題は起きなかったが、その出来事が亜香里のトラウマになった。

 

 自宅近所の泌尿器科で診察を受けると、心因性の頻尿と診断された。ストレスや心理的なものだが、原因が思い当たらなかった。同じような状態になるのが怖いので、異動を希望した。あまり緊張しない、できればトイレが近い職場に変えてほしかったのだ。

 

 

 

 

結婚式の花束贈呈

 

 35歳の晴史はプロのカメラマンで、結婚式場で仕事をしていた。彼はプロとして、花嫁を美しく撮ることにこだわっていた。今は誰でも手軽にきれいに撮影できるスマホやカメラを持っている。プロとして技術の違いを出さなければ、今後の仕事はない。だからいつも必死だ。

 

 ある披露宴で両親への花束贈呈のとき、突然強い尿意に襲われた。もし、トイレに行けばその場面が撮れない。結局、限界まで我慢して撮影したが、少し漏らしてしまった。それ以来、撮影当日になると「また同じような状態になったらどうしよう」とトイレのことばかり考えてしまうようになった。

 

 

遺体の前で…

 

 葬儀社に勤務する26歳の直也は結婚して、子供ができたばかりだ。最近、直也は必ずといっていいほど、遺体を納棺するときにトイレに行きたくなる。遺体に化粧を施し、装束を着せているときから尿意が強くなってくる。そして納棺のときに、ピークに達してしまうのだ。

 

 冬のあるとき、直也は再び棺を抱えているときに強い尿意に襲われた。身震いしたその瞬間、棺から手を放してしまった。たまたま、先輩が何もなかったかのようにサポートしてくれたので、問題にはならなかった。
 その後、直也は泌尿器科を受診し、心因性の頻尿と診断された。彼は葬儀社をやめるつもりで辞表を書いたが、病気が原因で退職することはない、と辞表は返された。しかし、また同じ状態になることの恐怖心が消えず、悩んでいる。

 

 

問題はストレスと緊張

 

 心因性頻尿の問題はストレスや緊張だ。その中で、今回のケースの彼らはプレッシャーによる緊張感やトラウマによる不安感に襲われて頻尿になっている。

 

 看護師の亜香里は、仕事にプレッシャーを感じていた。手術ではミスは許されず、気が張り詰めていた。カメラマンの晴史も、プロとしての強いプレッシャーがあった。彼のような仕事をしたいカメラマンは多く、競合が多い状態なのだ。葬儀社に勤める直也も、ご家族の目の前で遺体に化粧し、装束を着せることに強いプレッシャーを感じていた。

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく 

 


●文/河田俊男(かわだ としお)
1954年生まれ。心理コンサルタント。1982年、アメリカにて心理療法を学ぶ。その後、日本で心理コンサルティングを学び、現在、日本心理相談研究所所長、人と可能性研究所所長。また、日本心理コンサルタント学院講師として後進を育成している。翻訳書に「トクシック・ピープルはた迷惑な隣人たち」(講談社)などがある。

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