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社員教育を行うときに考えておきたいことや注意したいこと、心に留めておきたいことなどをお伝えします。(2022年4月5日)
研修は手段
数年前、ある会社から研修の依頼がありました。トップの指示で、全社員を対象に研修を行うことになったというのです。打ち合わせでは、担当者から「どんな研修がいいか、提案してほしい」と言われました。研修を実施することが前提で、「何のためにやるのか」とか、「ゴールをどこにするのか」といった話はありませんでした。
研修は手段であって、目的ではありません。例えば、「電話応対をよくしたい」とか「社内のコミュニケーションを活性化したい」という目的があったとします。その目的を達成するための手段の1つが研修です。研修とは、問題を解決したり、目標をクリアするための方法と言えます。

目的を明確にする
研修を実施する前に大切なのは、目的を明確にすることです。言い換えれば、自社の課題や問題をはっきりさせることです。それがはっきりしていないと、「どんな研修をすればいいのか」が見えてきません。
研修を考えている企業の担当者は、問題意識を持っていてもそれが何なのか、はっきり見えていないことがあります。そういうときは、担当者の話をヒアリングするところから始めます。問題に感じていることや研修を受けさせたい対象者のことなどを聞いていき、それをもとに研修を提案します。
研修の実施には、費用がかかります。費用をいただいて実施するわけですから、その企業にとって役に立つものを提供したいと思っています。
長年、研修をご依頼いただいている会社があります。その会社では、研修を受講する従業員に伝えていることがあります。それは、「研修の費用を出すのは会社ではない」ということです。研修を受ける従業員のみなさんが稼いだお金なので、無駄にならないようにしてほしいというメッセージです。
何のために仕事をしているか
誰でも身に覚えがあるかもしれませんが、仕事をこなすことが目的になってしまうことはありませんか。仕事をこなすことは手段です。目的は、「仕事をこなして何を達成したいのか」です。よく知られているレンガ職人の話にもあるように、仕事をする上で目的はとても大切です。
旅人が3人のレンガ職人に「何をしているんですか?」と聞くと、1人目は「レンガを積んでいる」、2人目は「壁を作っている」、3人目は「大聖堂を建てている」と答えます。やっている仕事は同じですが、それぞれ捉え方が違います。1人目は作業をすることだけしか考えず、2人目は自分が何を作っているかは分かっていますが、「何の壁なのか」までは理解していません。そして、3人目は「何のために仕事をしているのか」を認識して、働いています。
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【談】青�膨�一(あおやぎ よういち)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当
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