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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2022年11月29日)
「最近は、部下たちとは業務連絡以外のコミュニケーションをあまり取らないよう心がけています。余計なことを言ってしまって、ハラスメントと思われるのが怖いですから…」
大手情報サービス会社で課長を務める川辺敦夫さん(49歳)は、近年意識して部下たちとの付き合い方に気をつけるようにしている。その理由は、会社にハラスメント専用のホットラインが設けられたからだ。「もしも部下から告発されたら…」と想像するだけで、恐ろしくてたまらないという。
もともとは、職場のムードメーカーだった川辺さん。上司からの評判も高く、後輩たちからの人気もあり、若手時代から人望が厚かった。
「私が若いころなんて、今で言うパワハラは当たり前の時代。さすがに殴られたことはありませんが、しょっちゅう上司に怒鳴られたり、嫌みを言われたりしていました。その悔しさをバネにして成長していくことが、一人前の証という感じだったんですけどね」
また、若手のころは新人が入ってくると積極的にコミュニケーションを取り、少しでも早く職場になじめるよう気を配っていたという。
「距離を縮めるためにプライベートの話題を深掘りしたり、おとなしいメンバーに話を振って、いじって盛り上げたりと、自ら率先して新人に絡んでいました。毎晩のように飲みに誘って、仕事のグチや悩みを聞いてあげたことも。くだらない下ネタでウケを狙い、アホな先輩を演じたりもしていました」
ところが今は、何でもハラスメントと言われるリスクがある時代。パワハラやセクハラ、モラハラだけでなく、エイハラ(エイジハラスメント)、ジェンハラ(ジェンダーハラスメント)、アルハラ(アルコールハラスメント)、テクハラ(テクノロジーハラスメント)、スメハラ(スメルハラスメント)、スモハラ(スモークハラスメント)、マタハラ(マタニティハラスメント)なんて言葉もあるくらいだ。
「私たちの世代からすると、世の中の変わりように大きな戸惑いを感じてしまいますが、令和時代の若者にとっては今の常識が当たり前。『髪、切った?』という声かけすら怖くてできません。もしかしたら世代間ギャップなんてなく、私が若手時代の後輩たちも『やめてください』と声をあげられなかっただけで、迷惑していたのかもしれませんけどね」
ハラスメントの難しいところは、グレーゾーンが広く、人によって受け止め方が異なるところ。よかれと思ってやったことや言ったことでも、ハラスメントと受け取られかねないからこそ、川辺さんはあえて部下とのコミュニケーションを控えるようになったという。
「部下を注意しただけでパワハラ認定されて大変な目に遭ったという友人の体験談も、部下との接し方を変えることにした理由の1つです。チームとしての成果を求める上司からのプレッシャーに耐えながら、部下からのハラスメント被害のリスクにおびえる日々。今の時代、中間管理職なんて貧乏クジ以外の何物でもありません」
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