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人材育成のツボ

2週間前の夜ご飯は何?〜実効性のある研修の進め方〜

アイデムの人材育成・研修部門の担当者が、日々の業務やお客さまとの対話から感じたことなどをつづります。(2023年9月14日)

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 皆様が研修をする上で、最も大切にしていることは何ですか?
 私が人材育成をお客様にご提案している中で、最も気にかけているのは「研修で学んだことをいかに職場で実践していただくか」ということです。





2週間前の夜ご飯は何?

 突然ですが、2週間前の夜ご飯を覚えていますか? 私は全く思い出せません。その日に何をしていたかさえ、スケジュールを見返さないと思い出すことは難しいです。

 夜ご飯ならば問題にはならないかもしれませんが、2週間前の研修内容を全く覚えていない、ということでは、困ってしまいますよね。研修を受講し、学びを実践して身につけ、職場で変わっていただくことで人材、職場、組織がより良くなっていきます。
研修をその場だけで終わらせず、学んだことを職場で活かすためには、下記の点に留意して計画する必要があります。

(1)研修前の受講姿勢
受講者に研修の目的を理解してもらい、自ら吸収する気持ちを持ってもらうようにする

(2)研修カリキュラム・進め方
職場での実践をイメージでき、記憶に留めやすいカリキュラム構成や進め方を意識する

(3)研修後の実践のフォロー
受講者が職場で実践するための目標を立て、周囲のフォロー体制を整える

 今回は、「(2)研修カリキュラム・進め方」について、気をつけていることをお伝えいたします。


暗記ではなく、意味を理解し、記憶に留める

 先ほど2週間前の夜ご飯について伺いました。それでは、直近のご自身の誕生日の夜ご飯は覚えているでしょうか? もし特別な思い出がある場合、半年前でも覚えている方がいらっしゃるのではないでしょうか?
 印象的な出来事は記憶に残っているものです。研修も、エピソードや体験を入れることで特別な出来事になり、学んだことを記憶に留めやすくすることができます。そうした研修の進め方について、一部をご紹介いたします。

(1)体験、ロールプレイングをする
 理論を知ったら、実際にやってみる時間を取ります。話を聞いているだけでは覚えてできるようになることは難しいため、例えば、OJT担当者向けの研修では、仕事の教え方についてお伝えした後、実際にご自身の業務を他者に教えていただきます。耳から聞いた説明の情報と、自身が発した言葉や体を動かした経験を掛け合わせることで、記憶の定着を図ることができます。学んだ理論を職場で「いつ、どのように実践できるか」をイメージできる状態にします。
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につづく


●文/高橋脩子(たかはし しゅうこ)
株式会社アイデム 東日本事業本部 キャリア開発支援チーム/教育・研修企画担当、キャリアコンサルタント(国家資格)
団体職員として業務研修や経営者組織の運営に携わり、2018年に株式会社アイデムに入社。キャリアコンサルタントとしての傾聴力を生かし、顧客のニーズに沿ったコミュニケーション研修やビジネスマナー研修などを企画。学生向けや社内の研修で、講師としても登壇。仕事で生かせる研修の実施を意識して、企画提案を行っている。
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