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事例で考える困ったときのマネジメント対応/山田真由子

第2回「部下から“がん”になったと言われたら」

働き方や価値観が多様化する中、マネジメントは個別対応が求められています。さまざまな事例から、マネジャーに求められる対応を解説します。(2024年5月21日)

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 あなたは、部下に突然「病院でがん告知を受けました」と言われたら、どう対応しますか?

 国立がん研究センターの2019年の調査によれば、生涯がん罹患リスクは男性が約65.5%、女性が約51.2%となっています。これは男性でも女性でも生涯のうち、2人に1人ががんに罹患する可能性があることを示しています。もはや、がんの罹患は他人事ではありません。今回は、部下からがんになった報告を受けた際の適切な対応について考察します。





■今回の事例
 病院でがん告知を受けた営業職のAさん(38歳・男性)は、B係長(42歳・男性)に時間をもらいました。Aさんは「お時間をいただき、ありがとうございます。実は、先日の健康診断で胃がんであることが分かりました…」と相談を始めたところ、B係長が「君の担当はどうするの? いつから休むの?」と言いました。この対応は適切でしょうか?


■解説
部下の話をしっかり聞く

 Aさんは勇気を振り絞って、B係長に胃がんであることを報告しました。そのとき、第一声で「君の担当はどうするの? いつから休むの?」と言われたら、相談したことを後悔するかもしれません。
 会社は仕事をするところであり、滞りなく業務を進めていくことは大切です。しかし、今回のケースは命に関わることであり、仕事よりも大事なことと言えます。部下にがんにかかったことを告白されたときは、まずは部下の話をしっかり聞くことが大切です。

 一般的に、がんの告知を受けると、精神的なショックにさいなまれ、それによって適応障害などの精神疾患を発症するリスクも高まります。そのため、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。まず「病気の報告をしてくれてありがとう」と伝え、部下の話をじっくり聞きましょう。

 その際、プライバシーが保たれる保証がなければ、安心して話してもらうために人に聞かれないところに移動します。面談は部下の体調やメンタルの負担などを踏まえ、1時間以内に終えるように心がけましょう。
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●文/山田真由子(やまだ まゆこ)
山田真由子社会保険労務士事務所代表。特定社会保険労務士、公認心理師、キャリアコンサルタント。26歳のときに3度目の受験で社会保険労務士に合格。さまざまな業種にわたり、約15年のOL 生活を経て、2006年12月に独立開業。現在、「誰もが輝く職場づくりをサポートする」をミッションとして活動している。経営者や総務部担当者などから受けた相談件数は延べ10,000件以上、セミナー登壇は1,500回以上を数える。著書に『外国人労働者の雇い方完全マニュアル』(C&R研究所)、『会社で泣き寝入りしないハラスメント防衛マニュアル部長、それってパワハラですよ』(徳間書店)、『すぐに使える!はじめて上司の対応ツール』(税務経理協会)。
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