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デキル人が辞めない15分マネジメント術/岡本文宏

第3回「離職を防ぎ、コミュニケーションを活性化させる質問スキル」

マネジメントに時間を取れないプレイングマネジャーに向けて、15分で完結できるマネジメント手法をお伝えします。(2024年6月11日)

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 今注目の生成AIは、入力する質問によって、回答に大きな差が生まれます。適切な質問を行えば、こちらが必要とする答えを返してきますが、うまく質問をしないと的外れな回答となり、全く役に立ちません。今後、AIと共存の道をたどることになるでしょうから、質問のスキルを磨くことは避けては通れないことになりそうです。

 マネジメントを行う上でも質問をすることは重要です。投げかける質問によって、スタッフの思考や行動は大きく左右されます。組織のリーダーは、「質の高い質問」を作る力を備えることが求められています。質問をマネジメントに取り入れると、さまざまなメリットがあります。





情報収集と考える力

 マネジメントでやってはいけないことは、表面だけを見て「○○だろう」「□□ではないか…」と想像して対処してしまうことです。大切なのは真実を確かめること。ドラマや映画などに出てくる名探偵や凄腕刑事は、容疑者にさまざまな質問を投げかけて真実を暴いていきます。もちろん、取り調べをするのとは違いますが、質問をして正しい情報を聞き出すことは、正しい判断をするために必要なことです。

 また、企業が抱える問題が複雑化し、変化のスピードが急速に早まる中、リーダーが1人で考えて戦略を練り、指示を出していくのでは、組織をうまく運営することは困難です。必要なことは、現場のスタッフが自ら考え、行動する力を備えることです。そのためにリーダーは、スタッフに質問を投げかけて行動を促す必要があります。

 質問をされた相手は、過去の記憶や知識を引き出し、答えを導きだそうと考えます。自分の中の情報だけで答えが見つからなければ、ネットを検索したり、ChatGPTに質問したり、本を読んだりして答えを見つけるヒントを探し始めます。これを繰り返せば、自分で考えて答えを出せる人材に育ちます。


行動が促進される

 例えば、「2時になったら始めなさい」と指示された場合と、「いつから始めますか?」と質問されて自ら「2時から始めます」と答えた場合、どちらが前向きな気持ちで取り組めるのかと言えば、当然後者になります。

 人は誰かに指示されたことではなく、自分で決めたことは積極的に行動します。アメリカの心理学者エドワード・デシとリチャード・ライアンが提唱する「自己決定理論」によると、行動や選択が自身によってコントロールできていると感じると、内発的動機付けがなされ、行動が促進されるとのこと。これは、「自律性の欲求」が満たされた結果だとしています。自律性の欲求とは、「自分の行動は自身の意思で選択し行っていると感じたい」という欲求のこと。指示ではなく、質問をすることで「自律性の欲求」を満たせるので、スタッフの行動が促進されるのです。
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メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『仕事のできる人を「辞めさせない」15分マネジメント術』(WAVE出版)、『人材マネジメント一問一答』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
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