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シゴトの風景

第130回「職場の平均年齢は60代後半!?」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2024年10月1日)

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「高齢者が中心の職場なので、多くのメンバーが何らかの健康問題を抱えていて…。限られた人員の中でシフトのやりくりをするのは、けっこう大変ですね」
 放課後児童クラブ(学童保育)でリーダーとして働いている北田ひと美さん(仮名・76歳)は、スタッフの安定確保に頭を悩ませている。放課後児童支援員の採用自体は、管轄の市役所が実施。正職員のほか、非常勤の補助員もおり、数だけを見れば運営していくにあたって、何の問題もないという。





 北田さんの職場の放課後児童支援員の平均年齢は、なんと60代後半。仕事をリタイアしたものの、「まだまだ元気なので働きたい」「地域に恩返しがしたい」といった理由で支援員の仕事に就く高齢者が多いのだとか。
「私のような後期高齢者も珍しくなく、60代はまだまだ若手という環境。シニアが多いこともあって病気やケガのリスクが高く、急きょ人手不足に陥ってしまうことが少なくないんです」

 「風邪をこじらせて肺炎で入院」「持病が悪化」「道につまずいて足を骨折」というケースのほか、北田さんの同僚の中には、自宅で倒れてそのまま入院してしまった人もいたという。
「そうなったときに、代わりの放課後児童支援員を手配するのに一苦労。欠勤の連絡を受けるとすぐに、休んでいるメンバーたちに連絡を取り、代打のお願いをします。“お互い様の精神”が根づいている職場なので、1日だけとかなら問題ありません。ただ、入院や骨折で復帰までに時間がかかる場合、その後のシフトのやりくりが大変になるんですよ」

 10年以上この仕事を続けている北田さんのかつての同僚の中には、健康診断の再検査で大きな病が見つかり、即入院して亡くなってしまった人も。誰もが他人事とは思えず、「明日は我が身」という気持ちで働いているそうだ。
「私自身も、大腸ガンと脊柱管狭窄症を患った際、周囲の仲間たちに大変助けられました。同年代が多い職場なので、気持ちを理解し合えるのがメリット。結束力が強く、チームワークは抜群で、いい雰囲気の職場です」

 そう語る北田さんはつい先日、心臓のポンプ機能が低下して起こるうっ血性心不全を患い、救急車で病院に搬送されたばかり。適切な処置のおかげですぐに容態は回復したものの、入院初日は市役所や職場との電話応対でてんやわんやだったとか。
「病院に担ぎ込まれたのが朝の5時頃だったのですが、まず真っ先に頭に浮かんだのは、放課後児童クラブのこと。朝一番にメンバーに連絡を取り、状況を伝えて引き継ぎをお願いしました。市役所にも電話を入れて、しばらく休ませてもらうことになったのですが、入院中にもかかわらず何度も仕事に関する問い合わせが入り、全然気が休まらなかったです」
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