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仕事に使える統計データ/深瀬勝範

第5回「あなたの給与は、同世代の上位25%に入るか?」

政府や調査機関などが発表している労働関係の統計データを中心に、データの見方や、仕事に生かすやり方を解説します。

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1.はじめに

 厚生労働省が発表する「賃金構造基本統計調査」には、「分布特性値」というデータが掲載されています。これを見れば、自分の給与額が同世代の中でどれくらいの位置にあるのかが簡単に分かります。



2.「分布特性値」とは

 「賃金構造基本統計調査」には、「年齢階級、所定内給与額階級別労働者数および所定内給与額の分布特性値」という統計表が掲載されています。「分布特性値」とは、分位数と分散係数のことで、それぞれ次のように算出します。


(1)分位数
 データを値の低い方から順番に並べたうえで、含まれるデータ数が同じになるように全体を何等分かに区分し、その境目に位置するデータの値をとります。例えば、「四分位数」は、全体を四分割したときにできる3つの境目に位置するデータの値で、低い方から順に「第1・四分位数」「第2・四分位数」「第3・四分位数」といいます(なお、「第2・四分位数」は、全体の真ん中の順位の値になるので、一般的には「中位数」といいます)。

 すなわち、「第1・四分位数」とは下位25%のところに、「第3・四分位数」とは上位25%のところに位置する値となります。
 なお、賃金構造基本統計調査では、四分位数の他に、十分位数も示されていますが、これは全体を十分割したときの境目に位置するデータの値になります。





(2)分散係数
 データの分布の広がりを示す指標の1つで、「四分位分散係数」の場合は、次の式で算出されます。





 分散係数の値が小さいほど、データの分布の広がりが小さい(狭い範囲にデータが固まっている)ことを示します。



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●深瀬勝範(ふかせかつのり)
Fフロンティア株式会社代表取締役。社会保険労務士。1962年神奈川県生まれ。一橋大卒。大手電機メーカー、金融機関系コンサルティング会社、大手情報サービス会社を経て、独立。企業・公共団体の人事制度設計や事業計画の策定等のコンサルティング、人事労務専門誌などに寄稿も行っている。著書に「労政時報別冊 実践人事デ−タ活用術」(労務行政)。
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