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【企業に聞く】人が活きる組織

阪急電鉄株式会社/入社後1年間は共同生活で、新卒社員を育成

やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。

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■会社概要

 

 

 他人を傷つけることを避ける気持ちから、議論を避ける若者が増えていないだろうか。マネジメント職に就けば、正しく堂々と伝えるべきことを伝えなくてはならない場面が出てくる。社員の潜在的な能力開発は、各企業が工夫を凝らす点だ。

 

 関西に拠点を構える大手私鉄、阪急電鉄では、幹部候補である総合職の大卒新入社員を1年間の共同生活によって育成していくという。その舞台となるのが、自社の研修施設「正大塾」である。専務取締役の野崎光男さんに、「正大塾」の仕組みと狙い、効果について聞いた。

 

 

 

―研修施設「正大塾」と独身寮の違いは、どんな点ですか?

 

 入塾できるのは、総合職の大卒と院卒の新入社員です。たとえ自宅が近所でも、入社後1年間は同期社員とともに寝食を共にします。ベッド、本棚、クローゼットを備えた居室に、共用の風呂、洗面所、洗濯機、食堂など日々の暮らしに必要な設備は整っています。衣類や洗面用具程度の準備だけで、社会人生活をスタートできる点は独身寮と似ています。今年の新入社員は、男性14名、女性8名。女性の居室は、セキュリティゲート付きの専用フロアに設けました。

 

 入社5年目の塾長1名、入社2~4年目の塾長補佐4名も同居して、サポートにあたります。先輩社員が塾長、塾長補佐となり、新入社員の面倒を見るのは、旧制高等学校の制度に倣ったものだと伝え聞いています。塾長をはじめ、社員らは業務に出るので、平日の日中は現場や本社で監督職などを務め上げたOBが、施設管理責任者として常駐しています。

 

 施設内に会議室を備えており、研修や宿泊研修の度に施設を手配し、段取りする必要がなく、社員にとっても宿泊研修のための用意や移動が不要です。

 

専務取締役の野崎光男さん。「正大塾」エントランスにて

 

 

 

―ここは塾であり、校舎なのですね。呼び方に会社の想いを感じます。

 

 「正大塾」の歴史は古く、1960年頃には千里山にすでにあり、その後、池田に移転して1995年まで続いた施設です。90年代後半は継続運営が難しくなったと聞いています。空白期間を経て、再開したのが2014年です。

 

 きっかけは、若手社員が議論できる場をつくりたいという考えからです。今の若者たちはコミュニケーション能力はありますが、仲のいい人同士だけのつながりが強く、広がりがないようです。

 

 上司や部下、社内外の人と連携し、プロジェクトを進めていくには、さまざま人たちとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。そこで、入社後の早い段階に議論を重ねることを経験することで、みんなで力を合わせて最善の方法を考えていく達成感や一体感を自ら発見してもらおうと考え、「正大塾」を再開しようという考えに至りました。

 

 

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