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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。
転職先が決まった竹下晶子さん(仮名・35歳)は、会社に退職の意思を伝えた。そのとき、竹下さんは心がすっとしたという。
「転職活動は結構、大変でした。面倒くさくなって、活動をやめたいと思ったときは、上司に退職を告げる場面を想像して、気持ちを鼓舞したこともあります。実際にそうなったときは嫌味の1つでも言おうと思っていましたが、開放感のほうが大きく、何も言いませんでした」
転職のきっかけは、あるミッションを任されたことだった。
「私は管理部門に所属し、主に採用や社員の教育に関わる仕事をしていました。そのとき、上司から離職率を下げる施策を考えるように言われました。そこで数人の社員に話を聞いたり、全社員にアンケートを行ったところ、働く環境や評価の仕組みに不満があることが分かりました。親族経営の小さな会社で、いろんなことがトップダウンで決まることが多いのですが、不満はそうしたことも影響しているようでした」
竹下さんは調査結果をもとに改善策を考え、上司に提案した。既存の体制を否定する内容なので、つき返されるかもしれないと思っていたが、上司は評価してくれたという。そして、経営層に話をすると言い、結果を待つことになった。
「それから2週間後、上司から報告がありました。改善策は経営層に時期尚早と判断され、いったん白紙になりました」
その後、離職率を下げるというミッションは別の人が担当することに決まった。また、竹下さんはそれまでメインで行っていた業務を外され、経理に近い仕事をすることになったという。
「仕事の変更について、上司からはジョブローテーションの一貫だと言われました。確かに、部門全体で仕事の見直しがありましたが、私ほど変わった人はいないと思います。なので、左遷のようなものだと思いました」
変更理由について、上司に問いただしても納得のいく回答を得られそうになかったので、別のルートで探ってみた。だが、結局真相は分からなかった。
「別の部署にいる仲のいい部長に聞いてみましたが、“経営層の怒りを買ったんじゃないか”という憶測の域を出ませんでした。私のようなケースは、過去にもあったようです。そのとき、その部長に“組織にいる以上、上の顔色をうかがいながらやるしかない”と言われました」
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●取材・文/三宅航太
アイデム人と仕事研究所 研究員。大学卒業後、出版社、編集プロダクション勤務を経て、2004年に株式会社アイデム入社。同社がWEBで発信する「人の戦力化」に関するコンテンツの編集業務に従事する。さまざまな記事の作成や数多くの企業ならびに働く人を取材。
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