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働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。
堀越真知子さん(仮名・25歳)は、大手のハウスメーカーに新卒で入社して3カ月目で「失敗した」と思ったという。
「体育会系の会社で、社内の飲み会が週に4、5回はあるんです。行かないと翌朝“お前、昨日どうして来なかったんだ”と詰め寄られます。営業職なので、取引先との飲み会であれば割り切れます。でも、同僚との飲み会で、ほぼ毎日終電はキツいですね…。何度も辞めようと思いましたが、3年以内に自己都合で辞めると職歴に傷がつくと思い、我慢していました」
堀越さんはリフォーム部門の営業で、給与はよかったという。
「うちの会社で家を建てた個人宅に、片っ端から電話をかけてリフォームを提案します。受注に至ると、給与に反映されます。大卒1年目なのに、月給で手取りが40万円近くのときもありました。同居している両親に“どんな会社なの?”と心配されたほどです」
だが、社内の飲み会は日増しに苦痛になっていった。飲めないわけではないが、脂っこい物を食べざるをえなくなり、肌にも悪く、体重も増えた。
「営業部の中で、女性は私1人だけでした。頼まれたら断りづらい性格で、加えて受注件数も増えていたので、むやみに断ると“調子に乗っている”みたいに思われるのが嫌だったのです。おかげで、平日の夜は完全につぶれました。土日も、アポが取れた個人宅に提案に行くことが多いので、休みは少なかったです」
休みが取れないことよりも、会社の飲み会のほうが苦痛だった。
「飲み会で飲まされたり、同僚たちの下品な話を聞いたり、酔った勢いでセクハラまがいのことをされるのが本当に嫌でした。キャバクラやスナックに連れて行かれたこともあります」
会社の風土や社風といったものは、入社前には分からない。
「土日の夕方、会社のグループラインのメッセージが来て“いま新橋の居酒屋。20時に集合”なんていうこともあります。友人に相談すると“いつもおごってもらえてラッキーじゃん。営業なんだし、そこは我慢するところ”と言われましたが、ストレスで生理が止まることもありました」
堀越さんはこのままでは健康をそこね、プライベートも台無しになると焦った。だが3年以内の退職はどうしても気が引ける―そこで苦肉の策に出た。家族に協力してもらい、夜の飲み会に参加しないで済む口実を作り出すことにしたのだ。
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