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現在、政府が推進している「働き方改革」は、個人の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会の実現を目指すものです。企業は、具体的にどのように進めていけばよいのでしょうか。識者が、さまざまなアプローチから解説します。
この連載では全4回で、それぞれ4つのキーワードを軸に職場の生産性向上のポイントをお話します。第2回目のキーワードは「景色を変える」です。
■「言える化」を進めるためには? 景色を変えてみよう!
本質的な生産性向上を現場レベルで講じるには、「言える化」が大事。前回、「言える化」ができない4つの背景を説明しました。
(1)怖くて言えない (2)わざわざ言わない (3)言語化できない (4)気づかない/気づけない
ところが、この4つは待っていて誰かが解決してくれるものではありません。コミュニケーション力の高い人を1人入れたところで、なかなか組織文化は変わらない。社長や部門長が「本音を言え!」とただ叫んだところで皆ますます萎縮するだけ。
では、どうしたらよいか?
「景色を変える」
そうです。ムリ・ムダ・おかしい!を言えるようにするには、手を変え、品を変え、景色を変えが大事。とりわけ、景色を変えてみる。これは「言える化」を大いに促進します。
■例えば、いつもの会議の景色を変えてみる
生産性をあげるためのムリ・ムダの洗い出し。あるいは改善のアイデア出し。役員がズラリと並んでいる環境で社員は本音を言えるでしょうか?部課長がいたら、自由な意見を言いにくいかもしれません。
そもそもスーツとネクタイ姿で、堅苦しい会議室で柔軟なアイデアが生まれるとは思えない。
・中堅社員や若手社員だけで会議をしてみる
・進行を若手や外部ファシリテーターに任せる
・社外の人を入れてみる
・カジュアルウェアで会議する
・たまには、カフェや野外でやってみる
このような景色の変化で、言える化が進み、新たな発想が生まれるケースも珍しくありません。
最近では「業務合宿」と銘打って、改善検討やアイデア出しの会議を温泉宿などで集中して行う企業も(筆者も外部ファシリテーターとしてたびたび参画しています。もちろん全員カジュアルウェアです)。気分転換にもなり、打ち解けたムードで発想が活性化します。
■例えば、ホワイトボードを置いてみる
オフィスのフロアに大きなホワイトボードを1つ置いてみる。それだけで、「言える化」が進むケースも。
・優先度の高い仕事を、付箋に書き出して貼り出す
・改善検討会で出た、改善提案を書き出す
・忘れそうな作業をメモして貼っておく
仕事が多ければ多いほど、何を優先したらよいのか? あるいは、どの仕事が終わったらもう帰ってよいのか? 見えなくなりがち。
チームで抱えている仕事を付箋に書き出して、ホワイトボードに優先度「高」「中」「低」の枠を書いて貼るようにする。ただ、それだけでメンバー全員が仕事の優先度を意識するようになります。
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●文/沢渡あまね
あまねキャリア工房代表 業務改善・オフィスコミュニケーション改善士
早大卒。日産自動車、NTTデータ、大手製薬会社などを経て、2014年よりフリーランス。企業の業務プロセスやインターナルコミュニケーションの改善に関するコンサルティングや講演、研修などを行っている。著書に『職場の問題かるた』『職場の問題地図』(技術評論社)、『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)など多数。
http://amane-career.com/
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