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感情をコントロールする方法/笠原彰

第1回「思考と行動を変える」

怒りや妬みなどの負の感情のコントロールを学ぶことは、メンタルを強くし、仕事の成果や自己成長につなげることができます。メンタルトレーニングの考え方をベースに、ビジネスシーンで沸き起こるさまざまな感情との向き合い方を解説します。(2019年4月11日)

 はじめまして、作新学院大学教授の笠原彰です。私の専門はメンタルトレーニングです。メンタルトレーニングは、感情のコントロールが可能になる科学的なトレーニングであり、多くのアスリートやビジネスマンに取り入れられています。基本的な考えは、メンタルは技能であり、訓練によって向上可能であることです。メンタルトレーニングでは、次の4つのキーワードが重要になってきます。

 

(1)思考:頭の中に思い浮かんだ言葉
(2)感情:喜怒哀楽 短い言葉で言い切れる感情を表す言葉(怒り、焦り、やばい不安、緊張、弱気、いらいら、そわそわなど)
(3)身体反応:身体の内外で起こる生理現象(発汗、筋肉の硬直、震え、動悸など)
(4)行動:身体の動き

 

 メンタルを向上させるためには、(1)〜(4)のうち2つを変えていきます。2つとは、(1)思考と(4)行動です。感情と身体反応は、直接変えることはできません。思考と行動を変えることによって、感情と身体反応を変えていきます。

 

 

 

 

 最初は、思考よりも行動を変えることをおススメします。行動は、変えていることを自他ともに自覚しやすいからです。感情を変えるために行動を変えることは、多くの方が経験的に実行しているはずです。例えば不安という負の感情を感じたとき、多くの方は深呼吸をした経験があると思います。深呼吸という行動によって、感情をコントロールしているのです。

 

 感情をコントロールしたいとき、落ち着こうとか冷静になどと感情を言葉にするだけでは不十分です。行動に変えることによって、感情をコントロールします。
 表1の「感情」の下に、さまざまな負の感情が書かれています。右側の空欄に、それぞれの負の感情をコントロールするための行動を記入してください。皆さんが過去に試した方法、見聞きした方法など何でも結構です。

 

 

 

 

表2は、私が試したことがある行動です。

 

 

 

 

 行動を記入したら、いつでもどこでもその行動を実行できるように訓練します。訓練を始めたときから、それがメンタルトレーニングになるのです。

 

 


 

 

●文/笠原彰(かさはらあきら)
作新学院大学教授、メンタルトレーニングラボ代表、栃木県体育協会スポーツ医科学委員会委員
日本体育大学大学院修了。プロアスリートや中高生チームへの指導など、メンタルトレーニングに関する豊富な実績を持つ。近年はスポーツ分野にとどまらず、一般企業のビジネスパーソンのメンタルスキルトレーニングや講演活動も行っている。著書に『誰でもできる 最新スポーツメンタルトレーニング』(学研プラス)、『気持ちの片づけ術』(サンクチュアリ出版)、『ゴルフのメンタルテクニック エビデンスに基づく 50のドリル』(ゴマブックス)。
http://mt-labo.sakura.ne.jp/

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