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マネジメント悩み相談室/田中和彦

第42回「配属ショックの部下をどう指導すればいいか」

マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。(2019年9月19日)

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■相談
今年の4月に新卒で入社してきた部下の件です。3カ月間の仮配属を終えて、7月に本配属になったのですが、「実は相談があります」と、上司である私に訴えてきました。私の部署はベタベタの営業部隊なのですが、本人は入社前からマーケティングの仕事を希望していたらしく、「性格的にも営業の仕事には向かない」と思い込んでいるのです。
大学でも商学部でマーケティングを専攻しており、「希望がかなわなければ、転職を考えるかもしれません」とかなり深刻な状況です。私個人は、営業の仕事は本人の将来のキャリアに絶対に意味があると思っているのですが、どんなアドバイスをすればいいでしょうか。





回答==========

 
配属ショックというのは、新卒での入社者の中には一定の比率で存在するものです。特に最近では、大学でのキャリア教育が進んでおり、明確な目的意識を持って入社してくる学生も増えてきています。
 それ自体は悪いことではないのですが、あまりに視野が狭くなってしまい、とりあえず何にでも挑戦しようという気持ちが失われることは、企業にとっても好ましいことではありません。相談者の部下の方もかなりの視野狭窄(きょうさく)に陥っている気がします。

 上司であるあなたの正直な気持ちも、「マーケティングの仕事をやりたいのなら、まず現場を知ることが重要だ」というものではないでしょうか。本当にそのとおりです。
 ただ、新入社員の立場になって考えれば、視野を広く持つ余裕もなく、自分自身の可能性を全否定されたというような気持ちになっているとも考えられます。

 なので、まずは無理やり説得しようとはせずに、相手の気持ちを傾聴し、受け止めてあげることが重要です。「少なくとも目の前の上司は自分の思いについては理解してくれている」という状況を作りましょう。
 人の悩みというのは、答えを返さなくてもただじっくり聞いてあげるだけで、「人に話してスッキリしました」というガス抜き効果や、「自分でも話しているうちに問題点が整理できました」という客観視効果などがあります。

 逆に、いきなり「営業の仕事は、将来マーケティングをやるにしても絶対に意味がある」という説得をしてしまうと、言っている内容がたとえ間違ってなく正論だとしても、相手は「やはり自分の思いや可能性を否定しているんだな」としか受け止めてくれません
 まずは、同じ土俵に立つことが大事です。

 今、アメリカのメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手は、実は高校を卒業したらすぐにアメリカに渡って・・・
 
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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com

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