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マネジメント悩み相談室/田中和彦

第52回「新入社員教育は、まず徹底的にまねさせることから始める」

マネジメントに関する悩みについての解決策を示したり、対処法などを解説します。(2020年7月16日)

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■相談
 営業部門の管理職です。今年はコロナウイルスの影響で、私の部署にも新入社員が配属されたものの、6月上旬までは自宅待機でリモート型の研修を人事部が実施しており、最近になってやっと現場に着任してくれました。例年より研修期間が長かったので、座学的な知識はあるのですが、現場での業務についてはまったくゼロから教えなくてはなりません。
 私も新入社員を預かるのが初めてなので、どう教育すればいいのか分からず悩んでいます。何か良いアドバイスがあればお願いいたします。





■回答==========

 今年の新入社員は、コロナウイルスのせいで4月の入社以降、自宅待機になったケースが多くて、本当にかわいそうだと思います。リモート研修でいくら知識を詰め込んだとしても、オフィスに1日いてたとえ何もしなくても、先輩や上司の働きぶりを眺めているほうが、はるかに学びがあるからです。

 しかし、そんなことを言っても始まりませんので、ここからどう教育するかを考えていきましょう。新人たちも「自分たちは出遅れてしまっているのではないか」と不安な気持ちになっているはずなので、「まだまだ大丈夫。長いビジネス人生を考えれば、2、3カ月の遅れなど、誤差にすぎないから」と、まずは彼らを安心させてあげてください。

 新入社員の教育で大事なことは、ビジネスの基本をしっかり身につけさせることです。まったくゼロから学びをスタートさせるときの基本は、「まねしてみる」ことだと私は思っています。人間の成長はすべからく見よう見まねで始まります。
 たとえば、赤ちゃんが言葉を覚えるのも、ママやパパがしゃべる言葉を聞いて、そのまねから始まります。赤ちゃんは親の行動を見て成長していきます。つまり、目の前にいる人と「同じようにやってみる」ことは、物事を覚えていくための基本中の基本なのです。

 私の好きな言葉に、東レ経営研究所の元社長だった佐々木常夫さんの「プアなイノベーションより、優れたイミテーション」というものがあります。この言葉、学びの本質を見事に言い当てていると思っています。今までにないものを生み出そうとしてイノベーションを図っても、結局使えないものに終われば価値はゼロです。それくらいなら徹底したまね(イミテーション)のほうがはるかにいいということです。
 そもそも最初からオリジナリティあふれる自分らしい働き方や仕事の進め方などできるはずがありません。


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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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