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働く人の体やメンタルの不調を改善したり、健康を維持するための食事やレシピなどを紹介します。(2021年6月24日)
6月19日、気象庁は東北地方の梅雨入りを発表しました。これで梅雨のない北海道を除くすべての地域で梅雨入りとなりました。湿度が高い上、気温も上がっており、寝苦しいジメジメした蒸し暑い日々が続きますね。今回は、そんな不快なストレスを解消するのに効果的な栄養素や食物をご紹介します。
生活のリズムを整える
仕事が忙しかったり、育児や介護との両立などで、食事の時間やバランスが不規則になっていないでしょうか。ストレスが多いほど、生活のサイクルが悪循環に陥ってしまうのはよくあることです。
不規則な生活は体への負担も大きいので、さらにストレスを感じてしまいます。食事のリズムだけでなく、起床や就寝の時間なども、可能な限り整えることが第一です。
体を構成するアミノ酸
私たちの体の血管や内臓、皮膚、筋肉などのもとになる「たんぱく質」を構成している最小単位が「アミノ酸」です。人間の生命活動を支えるために大切な働きを担っています。自然界に存在するアミノ酸の種類はたくさんありますが、人間の体を構成するのはわずか20種類。この中でも体内で合成することができず、食事からとる必要がある「必須アミノ酸」9種類のバランスが大切です。
必須アミノ酸の中の1つ「トリプトファン」は、ストレスを緩和する役割の神経伝達物質「セロトニン」を作る材料になると言われ、脳内で合成して作られます。セロトニンは、興奮や不快感を鎮めて精神を安定させたり、寝つきを良くする効果があり、不足すると睡眠障害、不安感や憂うつ感があらわれます。それに加え、消化、生殖、体温、呼吸など、多くの体の機能とも密接に関係しています。
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●文/中野ヤスコ
管理栄養士・調理師、公認スポーツ栄養士、NR・サプリメントアドバイザー(日本臨床栄養協会)、株式会社食の学び舎くるみ代表取締役
東京家政大学家政学部栄養学科管理栄養士専攻卒。食品会社、特養老人ホーム勤務などを経て、2008年フリーランスの管理栄養士として独立。ジュニアからトップアスリートの栄養サポート、料理教室の企画運営、メニュー開発、調理指導、講演、執筆など、食に関わるさまざまな活動を行っている。静岡県藤枝市内で健康食堂「くるみキッチンプラス+」を運営。
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