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できる人が辞めない職場づくり/岡本文宏

第10回「サッカー日本代表から考える今どきのリーダー像」

どんなに優秀な人を採用しても、すぐに辞められてしまったら意味がありません。定着率は働きやすさを測る指標であり、会社の生産性を左右します。(2023年1月17日)

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 サッカーワールドカップの日本代表戦は、ちょっとした社会現象になるほど大いに盛り上がりました。私も含め、試合当日は寝不足の方も多かったのではないかと思います。

 

 今回、惜しくも決勝トーナメントは1回戦で敗退とはなりましたが、16強入りは果たしました。森保一監督は、チームをまとめ上げ、応援する人々の心を1つにすることができる素晴らしいリーダーであったと言えます。ただ、ご自身の言葉を借りると「カリスマ性のないリーダー」だったとも言えます。

 

 

 

 

 かつては、カリスマ的な存在のリーダーが一人で組織を引っ張っていく、トップダウン型が主流でした。でも、そのやり方では、企業に降りかかる問題が複雑化している現代においては、太刀打ちできない状況になっています。そういう中、森保監督のような、チームメンバー一人ひとりの存在を大切にし、個々の心の火を丁寧に点火させていくことに長けているリーダーが求められているのです。

 森保監督の行動を分析すると、今どきのリーダーに必要な要素が見えてきます。

 

 

フィードバックをする

 

 試合の中継を見ているなかで、森保監督が手の平サイズのノートにメモを取る姿が、とても印象的でした。そこには、試合中に気づいたこと、選手の動きや結果、共有するべき情報などを書き込んでいたと聞きます。

 

 サッカーは、瞬時に攻守が交代する、スピード重視のスポーツです。そのため、監督が細かく指示を出すことはできず、メンバーが自ら考え、行動しなければチャンスを逃してしまいます。試合中に正しい判断をするには、『情報』が必要です。

 

 また、選手が自分たちの動きを客観的に捉えることも大切です。そこで必要なのが、第三者からのフィードバックです。森保監督は、試合中に書いたメモを使い、ハーフタイムに必要な情報を選手にフィードバックして伝えていました。記憶力がずば抜けて優れた人は別ですが、気づいたことや選手の動きなどを、すべて覚えておき、正確に伝えることができる人は少数派です。だから、メモを取り、記録しているのです。

 

 現場でスタッフに、1つずつ指示を出して“動かす”というマネジメントスタイルもありますが、それでは、スタッフは指示待ちのスタンスでいることになります。また、リーダーが、タイミングよく指示を伝えられないケースもあるでしょう。大切なのは、自ら考え、行動するスタッフに育てることです。そのために、フィードバックは欠かせません。

 

 

>>>次ページにつづく

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につづく

 


●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『人材マネジメント一問一答』(商業界)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/

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