「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

現場を困らせる問題スタッフ対処法/岡本文宏

第8回「出世したがらないタイプ」

職場によくいる問題スタッフを「どのようにマネジメントすればいいのか?」、具体的な対処法をタイプ別に事例を交えて解説します。(2023年11月7日)

< 1 2 >
 「昇進したいと思わない若手社員が目立つ」「フリーターが正社員になりたがらない」など、企業の幹部の方から“出世したがらない若手人材”が多い、との声を聞く機会が増えました。これは、価値観が多様化したことと、物心共に豊かな時代となり、人を蹴落としてまで出世する必要性を感じなくなったことが大きな要因と考えられます。

 企業に勤めているのであれば、昇進して管理職になり、役員を目指すのが定石であるとするのは、バブル世代前後の人たちの生き方なのかもしれません。
 なぜ、若手世代の出世欲が低いのでしょうか?





ワークライフバランスが崩れるのが嫌だから

 仕事と生活(プライベート)を、切り離して考えたいという人は多くいます。出世すれば、自分の時間が仕事によって浸食されると思い、それを避けたいと考えているのでしょう。
 また、近年、企業で「働き方改革」が進むのと同時に、ワークライフバランスの大切さが、マスコミやネットメディアで大きく取り上げられるようになりました。それに触発されて、自分の人生を仕事一本で終わらせたくないという人が増えたのも原因です。


責任を伴う仕事をしたくない

 20年以上にわたり、企業に勤めている人たちの給与所得が伸び悩んでいます。周りの先輩や上司からは、昇進すると「責任は増えるが収入は変わらない」とか、「管理職になったら残業代がつかないので手取りが減った」など、ネガティブな情報を得る機会が多くあります。責任を背負った分だけの対価が支払われないと分かれば、出世などしたくないと思うのは当然でしょうし、それが普通の感覚です。

 また、フリーターは、目の前で多くの業務をこなし、疲弊している正社員の姿を毎日見ているとしたら「アルバイトの立場のままでいい」と考えるでしょう。


終身雇用を前提に働いていない

 1つの会社に就職したら定年まで勤め上げる時代はずいぶん前に終わりました。10年以上前から新規就労者(大卒)の3割は、3年で離職してしまう状況が続いています。今の会社で昇進を目指すのではなく、転職してステップアップしている人が増えていることが分かります。
 また、昇進して収入を増やさなくても、副業をして収入を増やすという選択肢もあります。無理をして出世をする必要がなくなっているのが実情なのです。
※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です
<会員サービスのご案内はコチラ>


●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『人材マネジメント一問一答』(商業界)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
< 1 2 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

ヒトがあつまる職場/田中和彦

[第9回「上司が部下に謝ることができる組織」]
企業は、ずっと同じ人たちで運営していくことはできません。人が辞めても、また入ってくる職場について考察します。

判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊

[仮眠時間は労働時間に当たるか?〜T社事件(最高裁H14.2.28判決、労判822号5頁)〜]
近年、労働関係の訴訟は社会的関心が高まり、企業にとって労使トラブル予防の重要性は増しています。判例をもとに、裁判の争点や予防のポイントなどを解説します。

時事トピックス

[2050年、3分の2の都道府県で「5分の1世帯が高齢者単独世帯」]
人事労務関連のニュースの中から、注目しておきたいものや社会の動向を捉えたものなどをピックアップしてご紹介します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook