「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

現場を困らせる問題スタッフ対処法/岡本文宏

第11回「要領が悪く仕事が遅いタイプ」

職場によくいる問題スタッフを「どのようにマネジメントすればいいのか?」、具体的な対処法をタイプ別に事例を交えて解説します。(2024年2月13日)

< 1 2 >
 同時期に入社した他のスタッフに比べて、仕事の覚えが悪く、作業スピードも遅く、ミスをすることが多い、一言で言えば、“要領が悪い”スタッフがいると、うまく業務が進められず、ストレスを感じますよね。
 このタイプの仕事の取り組み方を観察していると、「無駄な動きが多い」ことが分かります。例えば、飲食業のスタッフで、料理を配膳したときに、手ぶらで帰ってくるのがこのタイプです。





 本来は料理を配膳する際は、テーブルの上にある、空いているお皿やグラスを引いて、厨房へ戻ってくるのがあるべき姿です。また、そのときにお客さまへ「お飲み物の追加はいかがでしょうか?」と一言声を掛けることも併せて行います。

 このように、業務を行う際、1つだけの作業で終わらせるのではなく、他にも同時にできることを見つけて行うことで、生産性を上げていかなければなりませんが、要領の悪いタイプはこれができないのです。
料理を配膳する、空いている皿を下げる、飲料の追加オーダーを受けることを、1つずつ行うので、他の人の3倍の時間が掛かってしまうのです。どうすればいいのでしょうか?


正しいやり方を習得し、できることを増やす

 どの現場でも、入社したらすぐに新人研修が行われますが、人手不足の状況が続く中で、教育の時間がどうしても短くなりがちです。研修で大枠を教えた後は「分からないことがあったら、その都度質問してね!」と言って、現場に立たせるケースが増えています。言わば、ぶっつけ本番ということです。

 要領の悪いタイプは、総じて物事の習得スピードが遅い傾向にあります。かつての筆者自身がそうでした。それを自覚していたので分からないことがあれば、研修のときに分かるまで質問したり、何度もやり方を教えてもらったりして、なんとか同期に追いつくようにしていました。でも、今はなかなか、そういうことがやり難いというのが実情です。トレーナー役のスタッフも、研修以外の仕事を大量に抱えているので、できないスタッフに、付きっきりになってフォローすることができないのです。
 そうなると、正しい業務のやり方を理解しないまま、仕事をすることになってしまいます。

 新人には、「バディ」と私が呼んでいる、サポート役を付けることをお薦めします。バディは、新人とコミュニケーションを頻度多く取り、悩みや相談を受けるのが役割です。新人の状況を把握するため、短い時間(15分程度)でよいので、個別ミーティングを定期的に行い、現状を把握してトレーナーと連携を図ります。
 分からないことが減り、仕事の正しいやり方を理解し、習得できていることが増えれば、要領の悪さは徐々に改善されていきます。
※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です
<会員サービスのご案内はコチラ>


●文/岡本文宏(おかもと ふみひろ)
メンタルチャージISC研究所株式会社代表取締役、繁盛企業育成コーチ
アパレル店勤務、セブンイレブンFC店経営を経て、2005年メンタルチャージISC研究所を設立。中小企業経営者、エリアチェーンオーナー、店長などに向けた小さな組織の人に関する問題解決メソッドや、スタッフを活用して業績アップを実現する『繁盛店づくり』のノウハウを提供している。『人材マネジメント一問一答』(商業界)、『店長の一流、二流、三流』(明日香出版)、『繁盛店のやる気の育て方』(女性モード社)など著書多数。
https://okamotofumihiro.com/
< 1 2 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

ヒトがあつまる職場/田中和彦

[第1回「自分のアイデアが形になること」]
企業は、ずっと同じ人たちで運営していくことはできません。人が辞めても、また入ってくる職場について考察します。

判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊

[カスハラにあった従業員から安全配慮義務違反で訴えられたら〜M事件(東京地裁H30.11.2判決)〜]
近年、労働関係の訴訟は社会的関心が高まり、企業にとって労使トラブル予防の重要性は増しています。判例をもとに、裁判の争点や予防のポイントなどを解説します。

時事トピックス

[正社員等、パートタイム労働者ともに不足超過が継続]
人事労務関連のニュースの中から、注目しておきたいものや社会の動向を捉えたものなどをピックアップしてご紹介します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook