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これからの人材活用

第1回「知の視点から考える中小企業の人財活用」

本企画は、これまで企業の事例取材をもとに、人材活用のさまざまな形をご紹介し、考察してまいりました。新年度のスタートとなる今回からは、企画内容をリニューアルいたします。
企画のテーマを「中小企業の人材活用」に絞り込みます。そして、毎月異なる著者の方に「中小企業はどのように人を雇用し、自社戦力としていかに力を発揮してもらうか」についてご執筆いただき、人材活用を考える上でのヒントをご提示してまいります。

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1.知の視点:人財!

 企業組織は、人(ヒトと知)とその他の経営資源(モノ・カネ・情報・環境)によって成り立っている。人以外の経営資源は人によって判断されるため、結果としての組織経営は人の多様性に影響される。一般に大企業と比較すると、中小企業の場合は、この経営資源が絶対的に足りないことが多い。

 急激に変化する社会・経済環境において、中小企業は絶対的に足りない経営資源で何ができるのだろうか?
 経営資源は必要な全てがそろってこそ、その効果を発揮するが、その中でも特に他の資源に影響を与える要因としてあげられるのが、人財である。人財の「ざい」は材料の「材」ではなく財産の「財」である。それは、消費される材料のような力仕事をする人ではなく、多様な人の知識・経験・意識等を活用するため、人を価値ある財産とみるからである。

 知の社会と言われる現代は、機械中心や情報中心で企業経営を行うべきではなく、人間中心の考えをすべきである。個々人が自由な発想に基づいて活動するためには、中小企業が成功できる新しい人財活用(知の経営や業務をする人財との適切な関わり合いと人財による自主管理の奨励)の考え方が必須である。

 本講では、新しい社会の到来を踏まえ、今後の卓越した組織(もうかる組織・社会に貢献できる組織)の在り方を達成する人財活用について、知の視点から最適の施策を考えたい。
知の視点には、「知」の理解が前提となる。「知のピラミッド」(図1)の上部にある知の下部に示された「データ」と「情報」は、知識の源泉である。米国バブソン大学経営大学院教授であり、ナレッジマネジメント研究における世界的なリーダーであるトム・ダベンポートによれば兆単位の情報が存在する。

 上部に示された知識は、兆単位ある情報の中から覚えた価値ある情報の記憶(まさにデータベースと類似の静態的なモノ)である。その上位にある知恵は、知識を使い、行動して結果を出している状態を意味する。知恵は知識と違い、周囲の物事や人との相関関係で変わった行動(動態的なモノ)の結果である。知のピラミッドにある知の3層は、時間軸で見れば、通常下から上に実行される。

 したがって、過去の知識→現在の知恵→未来の知心(これから実施する場合の意識の持ち方・改善・改革等の態度を示すが、知心→知識や、知心→知恵というパスも重要である)という構造になる。


●図1「知のピラミッド」




知のピラミッドの考え方を使い、知の経営を実践すれば、中小企業の課題を総合的に解決できる。



2.中小企業の人財活用を考える上での課題

 中小企業の課題は多様だ。実際の課題として次のようなことがあげられる。

/佑いない
能力のある人が来てくれない
5蚕僂ない。適当な技術者が見つからない
せ餠發足りない
ヌ椶料阿了纏が忙しい
社員にどんなコンピタンス(能力)が必要か分からない
Ф軌藐修に資金が掛かる
多能工ではなく、単能工の人財を要求する
社員のキャリアアップを考えていない
福利厚生についての考慮が不十分である
十分な報酬を用意できない
職場としての魅力がない
先行きが心配だ
夢が持てない
自己実現の場がない

 課題があるにもかかわらず、就職難の結果、学生は「大企業に入れないから、仕方なく中小企業へ行く」シンドロームに陥ることになる。なぜ、日本の優秀な学生は官庁・銀行・大企業等に就職したがるのか?

 三大経済大国のアメリカの優秀な学生は自分で起業してベンチャー企業での成功を目指す。一方、日本の若者は、安定を求めたがる。にもかかわらず、労働の流動性が高いのも日本の中小企業の特徴である。

 だが、中小企業に夢があれば、可能性にチャレンジする魅力ある経営者がいれば、結果はおのずと変わってくる。そうすれば、それに賭けようとする人財が集まり、知を結集できる。固定観念を捨て、発想転換する知の経営が実践できる。

 課題は山積みだが、歯車が合えば、一遍に動き出すのも日本である。人財活用とは、学歴・年齢・資格・経験等を超えた人の知の結集にある。


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睛智弘
●T&T PARTNERS会長、公認会計士、新潟大学大学院MOT特任教授、日本ナレッジ・マネジメント学会 副理事長。専門は、経営コンサルティング(中堅中小企業の実践力を高める経営改善で評判)と企業研修。特に経営品質・ベンチマーキング・内部統制・知の経営・人財マネジメント等。著書に「知の経営 透き通った組織」(白桃書房2009)、「ハーマンモデル」(監訳、東洋経済新報社2000)他多数。
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