●“年収の壁”で調整、53.7%「年収103万円」意識
日本労働組合総連合会は、「年金に関する調査2024」の結果を発表しました(2024年3月27日〜3月29日の3日間で実施、全国の15歳以上の男女1,000名の有効サンプルを集計)。
<結果のポイント(年収の壁について)>
・“年収の壁”を理解しているかについて「理解している」43.6%、「あまり理解していない」40.5%、「まったく理解していない」15.9%
・労働時間を一定に抑える調整について、扶養に入っている有職者63.4%。労働時間を調整している人が意識している収入は「年収103万円」(53.7%)が突出して高い
●年金に関する調査2024【PDF】
●中小企業の賃上げ率、正社員3.62%、パート・アルバイト等3.43%
東京商工会議所ならびに日本商工会議所は、「中小企業の賃金改定に関する調査」の結果を発表しました(調査地域:全国47都道府県、調査期間:2024年4月19日〜5月17日、回答企業数:1,979社)
<結果のポイント>
・2024年度に「賃上げを実施予定」とする企業は74.3%(1月調査から13.0ポイント増)。
従業員数20人以下の企業では「賃上げを実施予定」63.3%
・正社員の賃上げ/【全体】賃上げ額(月給)9,662円、賃上げ率3.62%(加重平均)。【20人以下】賃上げ額(月給)8,801円、賃上げ率3.34%(加重平均)
・パート・アルバイト等の賃上げ/【全体】賃上げ額(時給)37.6円、賃上げ率3.43%(加重平均)。【20人以下】賃上げ額(時給)43.3円、賃上げ率3.88%(加重平均)
●職場のハラスメント相談、1位「パワハラ」、2位「セクハラ」、3位「顧客等からの迷惑行為」
厚生労働省は、委託事業「職場のハラスメントに関する実態調査」(実施者:PwCコンサルティング合同会社)の報告書を公表しました(実施期間:令和5年12月〜令和6年1月、企業調査有効回答数7,780 件)。
<結果のポイント>
・企業調査/過去3年間のハラスメントの相談有無について、高い順にパワハラ(64.2%)、セクハラ(39.5%)、顧客等からの著しい迷惑行為(27.9%)
・労働者調査/過去 3 年間に勤務先でパワハラ、セクハラ、顧客等からの著しい迷惑行為を受けた割合は、それぞれ19.3%、6.3%、10.8%。パワハラ、セクハラを受けた後の行動としては、「何もしなかった」(それぞれ 36.9%、51.7%) が最多
<最新雇用指標(2024年3月)> ※数値は季節調整値
◆令和6年4月一般職業紹介状況(厚労省)
有効求人倍率:1.26倍(前月比0.02ポイント低下)
新規求人倍率:2.17倍(前月比0.21ポイント低下)
◆令和6年4月労働力調査(総務省統計局)
完全失業率:2.6%(前月と同率)
完全失業者数193万人(前年同月比3万人増、2か月ぶりの増加)