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新卒採用を行っている企業に、採用活動に関して工夫していることや取り組みなどについて伺います。
株式会社構造計画研究所は創業者が東京工業大学建築学科の助手時代に立ち上げた1956年以来、業界のリーディングカンパニーとして超高層ビルなどの構造設計において実績を重ねてきた。構造設計とは、建物を取り巻く諸条件(地震、地盤、風など)や安全性、経済性などを考慮し、必要な条件を満たす構造の形式を選定したり、部材の寸法などを算定することである。
現在、同社は事業領域を広げ、防災対策シミュレーションやソフトウェア開発、マーケティング分析など、社会やコミュニティーの抱えるさまざまな問題解決を行っている。同社の人事部、川村晃一郎さんは言う。
「当社の事業は建築物の構造設計からスタートしましたが、現在はさまざまな事業を展開しています。ですが、社会の課題を科学的なアプローチで解決するというスタンスは創業以来、変わっていません」
人事部 川村晃一郎さん
会社説明会はトップが登壇
同社は大学の研究室とつながりがあることから、新卒採用はそうしたルートから学生を推薦してもらうなどの方法で行ってきた。だが、2002年入社者向け新卒採用から現在のように公募の形をとるようになり、採用選考は試行錯誤を重ねてきたという。今の選考プロセスは、まず会社説明会への参加が必須で、必ず社長が登壇している。
「社長の服部は、採用は会社にとって最も大切なことの1つと考えています。そのため、会社説明会は社長自らメッセージを届けています。彼のメッセージ発信力が大きいので、参加する学生の志望動機を喚起することにもつながっています」
説明会後、応募書類を受け付け、1次面接となる。通過者は2次面接に進むが、その前にマッチングセミナーという所員との座談会がある。
「まず担当の所員に自分の業務説明をしてもらい、その後、座談会になります。コミュニケーションを増やすことで志望度を上げたり、会社の雰囲気などを知ってもらう目的で行っています」
学生側からの質問を受ける逆面接
同社は2次面接を、逆面接と銘打っている。通常の面接の立場を逆にしたもので、学生からの質問を受け付けることを主体に進めていくという。一般的に質問は、面接の最後に受け付けるものだが、同社は2次面接をまるごと質問の時間に充てている。主な目的は2つある。同社への理解を深めてもらうことと、志望動機の度合いを図ることである。
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株式会社構造計画研究所
●所在地/東京都中野区本町4-38-13 日本ホルスタイン会館内
●創立/1956年(設立/1959年)
●資本金/10億1,020万円
●所員数/548人(2013年7月1日現在)
●事業内容/エンジニアリングコンサルティング、システムソリューション、
プロダクツサービス
●ホームページ/ http://www.kke.co.jp/
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