「人材の活用」「従業員の教育」「人事制度」等について、事例満載の記事や専門知識が深まるコラム等を展開。自社の活性化や雇用管理のヒントに!

「経営者やパート従業員の意識」等について、さまざまなデータを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

「平均時給 の検索」「時給の平均や動向」等について、データを作成。労働市場の現状が分かります。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデム人と仕事研究所では、「ビジネスマナーのブラッシュアップ」「新入社員の戦力化」「職種別・階層別の知識・スキルアップ」等につながるセミナーを開催しています。

*一部記事の閲覧および機能をご利用いただくには、会員登録(無料)が必要です。会員登録はこちら

アイデムオリジナル調査

そもそも「正社員」って何?

パートタイマー白書や学生を対象にした就職活動に関する意識調査など、当研究所が独自で行っている調査から見えてくることを考察します。

< 1 2 3 >
 正社員登用や限定正社員等、正社員化についての制度運用の成功事例を聞いていると、「この人と働きたい」「この人が働き続けられるにはどうしたら良いのか」が、制度作りのきっかけであることが多いように感じます。
 あらためて、これが様々な制度つくる上での本質だと感じました。法律などによって強制される制度の導入は、必要と思っていない企業にとっては窮屈なものでしかありません。制度を活かすも殺すも、いかに「運用できる」「利用する側にメリットがある」にかかっているようです。

 一方、正社員化・正社員雇用を進める上でのデメリットとして、「コスト増」というキーワードも良く耳にします。下記、平成26年度版パートタイマー白書の調査結果です。





  非正規労働者の雇用が「人件費の節約」という論点から考えれば、正社員雇用は=「人件費増」となってしまうのも“当たり前”なのでしょうか。

 そもそも、賃金等を含む待遇は、労働力を提供する事による対価のはず。「正社員」として雇用するのですから「コスト(人件費)増」と捉えるには違和感を感じないでしょうか。



■そもそも「正社員」って何?


 それでは、そもそも正社員に求められるもの、正社員とはどういった存在なのでしょう? 「無期雇用でフルタイム」もしくは、「会社の中で最も多い、通常の労働者」「能力のある人」「転勤できる人」「残業できる人」? 
 みなさんでしたら、どのように定義するでしょうか。意外に「これだ!」と定義することが難しいものです。
人と仕事研究所で調査した過去のデータをピックアップしながら、探ってみたいと思います。

●「人柄」は従業員としての必須要件

 まずは、平成23年版パートタイマー白書より。
 企業に「前職が非正規雇用だった20代、30代の労働者を自社の正社員として採用するとしたら、何を重視するか」を聞いたものです。

 

  採用選考とする意識が強いので、「本人の性格・人柄」が圧倒的に高い結果となっています。それ以外では、「職業経験」「正社員での就労経験」等と続きます。「人柄」については、通常の採用と同じで常に求められるもの。「職業経験」は、自社で発揮できる能力があるかどうかを測るもの。この次に「正社員経験」とありますので「正社員」であったことに、何らかの期待、価値を認めているということになりそうです。



>>以降のページでは
   ◆パートと正社員の違いから
       正社員に「最も」必要なもの
   ◆正社員化(登用)の可能性  

    ※次ページ以降の閲覧には、会員登録(無料)が必要です。





●文/岸川 宏(きしかわ ひろし)

アイデム人と仕事研究所 所長/社会保険労務士
大学卒業後、リゾート開発関連会社へ入社。飲食店部門での店舗運営を経験後、社会保険労務士資格を取得。社会保険労務士事務所にて、主に中堅・小規模企業の労務相談、社会保険関連手続きに従事した。1999年、アイデム人と仕事研究所に入社。労働環境の実態に迫る情報提供を目指し、社内・外への情報発信を続けている。2015年4月より現職。
< 1 2 3 >

この記事のキーワード

クリックすることで関連する記事・データを一覧で表示することができます。

一覧ページへ戻る

2ページ目以降をご覧になるには、会員ログインが必要です。
会員登録(無料)がお済みでない方はこちら

会員登録(無料)はこちら

その他のコラム記事を見る

人気記事ランキング

マネジャーの仕事/田中和彦

[第36回「部下からナメられないようになるためには?」]
人材育成や評価、意思決定など、マネジャーにはさまざまな役割が求められます。マネジャーに必要な視点や考え方、心の持ち方などについて考察します。

判例に学ぶ労使トラブルの処方箋/岡正俊

[無期転換権発生前の雇止めの有効性〜N事件(東京高裁令和4.11.1判決、労判1281号5頁)〜]
近年、労働関係の訴訟は社会的関心が高まり、企業にとって労使トラブル予防の重要性は増しています。判例をもとに、裁判の争点や予防のポイントなどを解説します。

時事トピックス

[年収の壁・支援強化パッケージ、計画届受理状況]
人事労務関連のニュースの中から、注目しておきたいものや社会の動向を捉えたものなどをピックアップしてご紹介します。
注目のコンテンツ

人と仕事研究所Facebook