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やる気を引き出す仕組みや教育制度などの人事施策、働きやすい職場環境の実現など、人に関する企業事例を紹介します。(2019年3月28日)
ホームページ/ http://www.minacorporation.jp/
働き方改革の施策の1つとして、女性の活躍推進がある。時代環境の変化や法律の整備などにより、以前に比べれば進んでいる。だが、推進は難しい面もあり、企業にとっては今なお取り組むべき課題であり続けている。
株式会社ミナコーポレーションは、経営者を含めて全従業員が女性で構成されるベンチャー企業だ。1日3時間勤務からフルタイムでスキルアップしたい人まで、さまざまな働き方が可能で、同社は「2020年までに大阪から3社の上場企業を生み出すことを目指す」とする大阪府ベンチャー企業成長プロジェクト『Booming! 3.0』の支援対象企業でもある。女性活躍を推進していくにあたり、どのような工夫をしているのかを、社長の森下美菜さんに聞いた。
―全従業員が女性の会社ですね。
事業をスタートしたのは2010年で、大学生のときでした。インターネットのショッピングモールでスマートフォンのオリジナルのケースを制作して販売したところ、多くの反響がありました。ケースは手作りのため、最盛期にはお届けまでに3カ月くらいお待ちいただくほどのご注文をいただきました。2014年からは母に参加してもらい、2015年に法人化しました。現在、事業計画や商品開発、デザイン、Eコマース、販売戦略を私が担当し、母は製造部門の管理を中心に業務を分担しています。
採用募集では男性の応募は少なく、結果的に現在は女性だけの職場となっています。平均年齢は32歳で9割が子育て中。1日3時間の人、扶養内で働く人、フルタイムの人と働き方は人それぞれですし、雇用形態もパート、アルバイト、契約、正社員とさまざまです。大学生のインターシップの受け入れなども行っています。事情に合わせた柔軟な働き方ができることから、長く勤務する方も多いです。
出産時には、フルタイム勤務で産休育休の制度を利用する人もいれば、扶養内のパート勤務の人はいったん退職し、落ち着いてから復帰する人もいます。
顧問の森下美幸さん(左)と社長の森下美菜さん
―経営者として女性であることの難しさはありますか?
日本社会では女性経営者はまだ少数派です。そのことを難しさと捉えず、男性にできない何かがあるはずと信じています。事業を通じて社会に役立ちたいですし、会社を大きくしていきたいと考えています。
昨年4月、15坪ほどの小さなスペースから現在の120坪の場所に引っ越しました。インテリアデザイナーに入ってもらい、みんなが気持ちよく働けるオフィス環境にこだわりました。私自身が女性だからと天井を決めていては、会社の成長はありません。
当社では、作業スキルをマスターするだけでなく、パート、アルバイト、契約社員、正社員の別なくビジネススキルやビジネスマナーの勉強もできます。
顧問でもある母の「働くことで、世の中のことを家庭に持ち帰ってもらえば、きっと子育てでも生きるはず」という考えからです。女性には、まだまだ伸ばすことのできる能力があります。広い視野を持って意欲的に仕事に取り組めば、高いモチベーションを持つことができ、成長もできます。それはフルタイムの正社員だけでなく、短時間のパート勤務の人にも必要だと思います。
>>次ページに続く
・シフト管理の難しさ
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