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シゴトの風景

第102回「フリーランスの産休・育休事情」

働く個人にこれまでのキャリアや仕事観を聞き、企業が人を雇用する上で考えなければならないことを探ります。(2020年9月10日)

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「いつから産休とは決めず、出産直前までオファーがきた仕事はほぼすべて受けていました」
 出版社勤務を経てフリーランスのライターとなった荻野香織さん(仮名・40歳)は、36歳で第一子を妊娠。当時はグルメ誌や情報誌、女性誌などの記事を担当していた。

 

「おなかが目立つようになってから、担当編集者などに妊娠を報告。大きなおなかで、インタビューや取材などを行っていました」
 予定日の3週間前まで普通に仕事をしていたが、ある朝、突然破水してしまったという。
「病院に向かうタクシーの中で『すみません、これから子供を産んでくるので原稿明日まで待ってください』と編集者に連絡しました。『え、大丈夫!?  急がなくていいから!』と、かなり驚かれました」

 

 

 

 

 その日の深夜、無事出産。翌日、病室にノートパソコンを持ちこんで、生まれたての娘の顔を見ながら原稿を書いた。その後1カ月ほど育児に専念したものの、すぐに仕事に復帰を果たした。
「完全母乳で育てていたので、取材前に目いっぱい授乳をして、帰ったらすぐにまた授乳をしていました」

 

 夫もフリーランスで、夫婦共同の事務所を借りて働いていたため、基本的に子供はそこで見ていた。

「泣き叫ぶ娘をおんぶしながら中腰で原稿を書いたり、抱っこしてあやしながら電話で打ち合わせをしたり、子供の面倒を見ながらの仕事は想像以上に大変。2人とも取材が入っているときには、ベビーシッターやファミリーサポートサービスなどをフル活用しました」

 

 出産後すぐに区立保育園に申し込んだものの、残念ながら落選。荻野さんの住む街の自治体では、会社員よりも自営やフリーランスのほうが優先度が低いのだそう。
「そこで、主に区立保育園の一時保育を利用しながら、空きが出るまで待機することにしました」

 

 ただし、一時保育利用にはさまざまな制限があり、利用日の上限を超えると預けることができない。編集者に事情を話したところ、「子連れでも大丈夫だから」と言ってくれ、子供を抱っこしながら取材の仕事をしたこともあったという。またグルメ誌の覆面調査では、子供を連れて店を回った。
「子連れだと、やたらと写真を撮っても怪しまれないのでむしろよかったですね。仕事で毎日のようにランチをハシゴしていたら、子供が『お昼は2軒行くもの』と思ったようで、1軒で帰ろうとしたら『なんで?』という顔をされました(笑)」

 

 それから3年後、第二子を妊娠。親しい編集者には、安定期に入ったころに報告した。
「妊娠中、パン特集を担当したときはツラかったです。上の子を連れてパン屋さんを巡り、ひたすらパンを食べる日々。おなかの子供が小麦アレルギーになったらどうしようと、ひそかに不安でした」

 

 

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