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マネジャーの仕事〜チームが機能するヒント〜/田中和彦

第6回「叱るときは、部下のタイプを考えて叱れ」

人材育成や評価、意思決定など、マネジャーにはさまざまな役割が求められます。マネジャーに必要な視点や考え方、心の持ち方などについて考察します。(2021年9月16日)

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喜怒哀楽の感情のうち、マネジメントに「哀」は必要ない

 東京オリンピック・パラリンピック2020も、賛否両論ありながらなんとか実施されましたね。開催したことの是非議論はとりあえず横において、選手たちのひたむきな姿には、多くの人が胸打たれたと思います。

 私の周りの同世代では、オリンピックの開会式での王貞治さんと長嶋茂雄さん、それに長嶋さんをサポートされていた松井秀喜さんの3人による聖火リレーに感動したという声が多く聞かれました。「子供の好きなものといえば、巨人、大鵬、卵焼き」と呼ばれてきた世代です。若い人にはピンとこないとは思いますが…(苦笑)。

 王・長嶋といえば、60歳以上の人は、読売ジャイアンツが9年連続日本一になった、いわゆる「V9」の頃のオーダーである3番王、4番長嶋の黄金コンビ時代を思い起こすものですが、このコラムの読者であると想定される50歳代以下の方には、恐らく王さんも長嶋さんも監督というイメージのほうが強いと思われます。

 現役を退いた後、王さんも長嶋さんもジャイアンツの監督を歴任されています。ただ、王さんは結果をなかなか出せずに、解任されたことがありました。早い話、監督をクビになったのです(ジャイアンツは優勝を当然としてきたチームなので、優勝できない時期が続くと、フロントからの風当たりが強くなるのです)。




 
 王さんが解任された翌日、新聞のスポーツ欄にユニークな視点での発言が掲載されていました。
もうお亡くなりになりましたが、映画監督の市川崑さんが、「同じ監督業を営む者として、ひとこと言わせてもらうが、人間の感情には喜怒哀楽がある。これを使って、監督は人を動かす。だけど、哀だけは必要ない。哀では人は動かない。王さんは哀の感情が表に出すぎているのではないか」とコメントしていたのです。
 
 市川崑さんは、「映画であれ野球であれ、喜怒楽の3つの感情を激しく表現できる人物こそが名監督の資質を持っている」という持論の持ち主でした。


長嶋さんは「陽」で、王さんは「陰」?

 確かに長嶋さんの「陽」に対して、王さんには「陰」の印象が強いかもしれません。眉間にしわを寄せ、苦境に耐え忍び、野球道を究めるストイックな求道者的な姿がつい浮かんできます。ジャイアンツの選手からすると、「世界の王」とまで呼ばれた王さんは、雲のはるか上の存在です。王さんの厳しい指導に対して、選手のほうが萎縮してしまっていたのは想像に難くありません。


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●文/田中和彦(たなか かずひこ)
株式会社プラネットファイブ代表取締役、人材コンサルタント/コンテンツプロデューサー。1958年、大分県生まれ。一橋大学社会学部卒業後、人材サービス関連企業に入社し、情報誌の編集長を歴任。その後、映画配給会社のプロデューサー、出版社代表取締役を経て、現在は、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマに、“今までに2万人以上の面接を行ってきた”人材コンサルタント兼コンテンツプロデューサーとして活躍中。新入社員研修、キャリアデザイン研修、管理職研修などの講師や講演は、年間100回以上。著書に、『課長の時間術』『課長の会話術』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない42歳からのルール』(明日香出版社)、『時間に追われない39歳からの仕事術』(PHP文庫)、『仕事で眠れぬ夜に勇気をくれた言葉』(WAVE出版)など多数。
連絡先:info@planet-5.com
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